パピとママ映画のblog

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荒野はつらいよ ~アリゾナより愛をこめて~★★★

2014年10月13日 | アクション映画ーカ行
世界的大ヒットコメディー『テッド』で注目を浴びたセス・マクファーレン監督が放つ異色ウエスタン。無法者がのさばる西部開拓時代の田舎町を舞台に、さえないオタクの羊飼いが謎めいた美女と恋に落ちたばかりに、西部きっての極悪人から命を狙われるさまを描く。スゴ腕ガンマンが主人公という西部劇の常識を覆し、銃すら撃てないヘッポコ男の主人公をマクファーレン監督自ら演じるほか、オスカー女優シャーリーズ・セロン、『96時間』シリーズなどのリーアム・ニーソンら豪華キャストが共演。
あらすじ:1882年アリゾナ、パッとしない羊飼いのアルバート(セス・マクファーレン)は無法者がはびこる西部の町を嫌い、オタク友達とグチる毎日を過ごしていた。射撃経験すらない彼は決闘からも逃げ出すありさまで、ガールフレンドのルイーズ(アマンダ・セイフライド)は嫌気が差し、彼のもとから去ってしまう。そんなある日、抜群の射撃センスを持つ美女アンナ(シャーリーズ・セロン)と出会い恋に落ちるが、同じころ西部一の大悪党クリンチ(リーアム・ニーソン)が町に現れ……。

<感想>下ネタ満載の『テッド』で、監督とクマのぬいぐるみの声を演じたセス・マクファーレンの最新監督&脚本と主演作品です。一応西部劇になってますが、ワイルドま西部劇では生き延びられそうにないヘタレ男の奮闘を描いています。

主人公のアルバートは、銃も撃ったこともなければ乗馬も下手で、西部で生きていくには不適格な男。恋人のアマンダにも振られて負け犬人生を送っている。そこへ、モテ期がやってきたとばかりに酒場で喧嘩に巻き込まれたアルバートは、ひょんなことからアナの命を救うのです。これが縁で二人は意気投合。

年上の美女シャーリーズ・セロンと恋仲になる。いやはや、シャーリーズ姉さんの綺麗なことといったら、ですが、その美女には、60過ぎてもアクション俳優で食っていけるリーアム・ニーソンという西部一の大悪党の夫がいたのです。

あの「フライト・ゲーム」でのアクションに痺れてしまった私。今回もカッコいいガンマンを見せてくれるはず。期待してしまったのに、監督がセスでは、リーアム爺さんのお尻を見せつけられなんてね。

元カノのアマンダが、髭の男を相手に選び、そのアマンダの婚約者である髭男との決闘には、アナが夜の内に酒の中に下痢薬を入れて髭男に呑ませたので、翌朝の決闘には腹下しを見せつけられる。これには、もう汚いというか良くもこういうネタで物語を展開させるかと、苦笑いです。髭男にはニール・パトリック・ハリスが扮している。

それに、肝心のセスは、へっぽこ丸出しで拳銃を投げ出して「俺は人殺しは嫌いだ」と逃げ出す始末。ですが、次の美女アナの夫、リーアム・ニーソンとの対決は逃げられませんから。それが、セスがリーアム爺さんに殴られて気絶しているところを、先住民のインディアンに助けられ、そこで蛇の猛毒を拳銃の弾丸に塗り込む細工をする。

それが、3の合図で撃ちあいしようというリーアム爺さん。アナに教えられた教訓が生きて1で撃ってしまい、その弾丸がリーアム爺さんの肩に当たってしまう。そんな傷は平ちゃらとばかりに元気だったリーアム爺さん、だが蛇の猛毒が体に回って驚きのイチコロさ。

しかし、前作に引き続き相変わらずの下品で、下ネタ炸裂で、グロなギャグ健在の不衛生極まりないですから。ですが、ちょい役で出ている「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3」のドク博士のクリストファー・ロイドが出ている。あのタイムスリップする車、デロリアンが納屋に隠れてたんですからね。
その他にも、アッと驚くライアン・レイノルズは分かったけれど、ユワン・マクレガーには気付かなかった。カメオ出演は映画好きなら爆笑必至だし、ラストのジェイミー・フォックスは「ジャンゴ繋がれざる者」のオマージュで、黒人ネタに渇を入れるオマケのラストシーンなんかもあるよ。
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