パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

クライムダウン★★★★

2012年08月06日 | DVD作品ーか行
もう山には登れない―。『マルホランド・ドライブ』、『30デイズ・ナイト』など、ホラー/サスペンス系の出演が多いメリッサ・ジョージが、山を舞台にしたクライム・サスペンスに挑戦。次々と仲間がターゲットになる中、崖を下り山を駆け少女を守る姿に、たくましさを感じる。
製作総指揮は、『英国王のスピーチ』のマーク・フォリーニョ!
監督:ジュリアン・ギルビー脚本:ジュリアン・ギルビー/ウィル・ギルビー
【STORY】スコットランド高地に入山した5人の登山者。登山2日目、メンバーの1人が地面から突き出た換気パイプを見つけ、そこから人の叫び声を聞く。5人が地面を掘り返すと、地面に埋められた箱の中から怯える1人の少女が・・・誘拐されたセルビアの少女だった。
そしてその子を保護した5人に、次々と殺人の魔の手が忍び寄る・・・・
【キャスト】
アリソン:メリッサ・ジョージ 『30デイズ・ナイト』、『トライアングル』
エド:エド・スペリーアス 『エラゴン 遺志を継ぐ者』
アンディー:イーモン・ウォーカー 『ロード・オブ・ウォー』、『アンブレイカブル』
ミスター・キッド:ショーン・ハリス 『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』
ロブ:アレック・ニューマン 『g:mt グリニッジ・ミーン・タイム』
アンナ:ホリー・ボイド    (Amazonより)

<感想>広大なスコットランドの山岳地帯を舞台に、息もつかせぬ殺人バトルが展開するサバイバル・スリラー。助けを呼べないところで突然何者かに命を狙われるなんて、・・・。とここまではよくあるパターンなのだが、ところが本作は、いったん恐怖の幕が切っておとされると、怒涛の勢いで襲ってくるのだ。
主人公たちにどう関係があるのか、見えない人物が次々と出現し、地獄の逃避行へと追い込んで行くのだから。
これは掘り出し物で、劇場で公開するべきでしたね。本当にハラハラ・ドキドキの連続で、生きて帰れるのが不思議なくらいです。
始めはロッククライミング、P.O.V.方式を織り込んだ登山シーンがあり、険しい崖を3人でよじ登る。その時下にいた男女のうち、男の方が足を滑らせ落下し逆さ吊り状態になりぎゃあぎゃあ恐怖で叫ぶ。上にいるベテランの男が降りてきて上手に引き上げ、3人は無事上まで上がることができた。その日は上にある山小屋に泊まる。

次の日、山小屋の夫婦と一緒に山越えしようということに、ところが途中で助けを呼ぶような叫び声のような妙な音が聞こえ、歩いて行くと地面に突き出たパイプ(空気穴)から声が聞こえるのだ。それも女の子の声が。急いで地面を掘ると木箱に閉じ込められた少女を助け、それからが大変なことに巻き込まれる。

つまり少女誘拐事件で、身代金を要求している犯人と、その少女に関係ある会社の者か身内の人たち。それに警察と。最初は2人の犯人と思われるスナイパーに狙われ、まるで人間ハンティングのような追跡劇があり、オールロケを敢行したリアルに怖い映像と、ジェットコスター的展開が、見る者の度肝を抜くのだ。
つまり物語の中盤で新たな3人組の男が登場するのだ。アリソンらにとって彼らは敵なのだろうか、それとも味方なのか?・・・真意が不明なまま、物語の視点はアリソンンたちと、スナイパーの2人、それに3人組の三者になる。
誘拐して人質にした少女を殺しても、600万ユーロの身代金だけはしっかりふんだくるという非常識な奴ら。スナイパーたちと3人組はどうやら密猟者で、何やら取引をする。だが、その密猟者たちもスナイパーの男に殺されるのだ。
少女を助けたばかりに事件に関わった男女たちは、山を降りることになるのだが、警察に助けを呼びにいくといって、崖を降りるベテランのアリソンと男が険しい崖をロープ一つで降りる時、上から石が落下してそれにロープがナイフで切断され男がまた一人崖下へと落下して死亡。アリソンは落石が頭に当たり落下するも運よく木にぶら下がりながら川の中へ。岩に上がるも気絶してしまう。見る夢はあの木箱に埋められる自分だ。悪夢だよね。アリソンのところへ少女と3人が来る。

今度は少女も連れて下流へ下ると言うのだ。そこへスナイパーの魔の手が、銃声の音、少女と2人の女が川の激流へ落ちる。アナという少女ともう一人の女が川で溺れたらしい。アリソンが川へ潜って助けようとするも、少女のアナだけ引き上げ人工呼吸をして助かった。もう大丈夫だよね。
ところがである。またもやスナイパーに狙われ銃弾の嵐。険しい崖を登る少女とアリソンの2人。上には男が2人助かっていたのだ。山の中でスナイパーの目を引くため、アレックスが少女に見せかけた人形を抱いて逃げる。するとスナイパーがそれを負い銃を発砲、彼は撃たれてしんでしまう。
こっちではエドが先に崖を降り、少女も降ろそうとするも怖がって中々降りようとしない。なだめながらもアリソンがなんとか下まで少女を下す。下には男のエドがいたのだが、どうやら足を怪我したらしい。エドが文句をいう、「間違っているよ、あのまま放って置けばよかったんだ」と。アリソンが、人間としてあのままにしてはおけなかったことを説得する。
大自然に囲まれた山では獲物のように銃弾を浴び、やっとの思いで街へ辿り着くと警察へ行くも、そこの保安官の様子が変でもうすぐ応援が来るから、と老保安官。その警察を出る時どこからかスナイパーが狙って撃ってきて保安官に命中して死亡。3人はそこからフェスティバルというか、お祭りの街では出口のなしの迷路を失踪する。3人のうち男のエドも撃たれる。
少女発見からラストまで、生死をさまよう危険の連続で、恐怖の逃亡劇は終盤に向かっても一向に治まらず、どんどん化過激になっていき、本当に助かったアリソンと少女の二人は、殺されてしまうのではと、まさに息詰まるハラハラの連続。
最後が本当にもうダメかと思うくらい壮絶、少女とアリソンが一軒づつ戸を叩き助けてと言っても開けてくれない。やっと一軒開けてくれたので強引に家の中へ入るも、その家の主人らしき男も撃たれて死ぬ。2人は2階へ逃げるも悪党は油を撒き火を付けるのだ。
火が2階まで、煙も凄い。2階まで上がって来た男と格闘するアリソン、女はいざという時は強いのだ。男を窓から突き落としてしまう。そして少女を窓から下の安全な草むらのような良く見えないが、何かクッションになる物があるところへ少女を落とす。そうかアリソンって、どこかで見た女優さんだと思ったら「トランアングル」の女だったのね、どうりで強いはずだわ。
消防が駆け付け、2階のアリソンが担架で運ばれその横に少女が付き添い助かったんだね、良かった。もうダメかと思ったわ。物語はこれで終わっていなかったのだ。そこから新たなバトルが勃発。犯人と誘拐された少女の父親がコソボの戦争の犯罪人と言う事と、刑事と森の中で話し合い、裸にされ1人穴に埋められ殺されるという。何だかエンドロールが流れるまで何が起こるかわからない複雑さ。こんな山、大金もらっても行きたくないね。山登りって疲れるし、好きじゃないし、行くことないから、・・・人助けしてこんなのないよね。
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