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パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

ジョン・カーター3D ★★★

2012年04月21日 | アクション映画ーサ行
SF作家エドガー・ライス・バローズが生んだ主人公ジョン・カーターは、その後のSFヒーローの原点となったアイコン的存在だ。『アバター』や『スター・ウォーズ』誕生に大きな影響を与えた1912年発表の傑作「火星のプリンセス」を原作に、『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』で2度のアカデミー賞長編アニメ賞に輝くアンドリュー・スタントン監督が初の実写作品として創造力を駆使したファンタジー・アドベンチャー巨編である。主演は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』で注目された新鋭テイラー・キッチュ。モーション・キャプチャーに挑戦したウィレム・デフォーら米英の実力派俳優が脇を固める。ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品。
エドガー・ライス・バローズのSF小説『火星のプリンセス』を「ウォーリー」のアンドリュー・スタントン監督が映画化。家族を失い、人生に絶望していた大富豪ジョン・カーターが、未知の惑星で壮大な冒険を繰り広げる。出演は「バトルシップ」のテイラー・キッチュ、「ウルヴァリン:X-MEN ZERO」のリン・コリンズ。
あらすじ:1881年のニューヨーク。大富豪ジョン・カーター(テイラー・キッチュ)が謎の失踪を遂げる。しかし、愛する妻と娘を失って以来、他人とのつき合いを絶ってきた彼は、唯一心を許していた甥エドガー・ライス・バローズ(ダリル・サバラ)に一冊の日記を残す。
そこに記されていたのは、想像を越えた体験談だった。家族を亡くし、生きる意味を見失っていたジョン・カーターは、不思議な現象によって未知の惑星バルスームに迷い込んでいたというのだ。
しかし、地球を凌駕する高度な文明を持ったこの星は、全宇宙を支配しつつあるマタイ・シャン(マーク・ストロング)によって滅亡の危機に瀕していた。地球上でも強靭な意志と身体的能力を誇っていたジョン・カーターだが、重力の異なるバルスームでは桁違いの超人的パワーを発揮。
ヘリウム王国の王女デジャー・ソリス(リン・コリンズ)や彼女に忠誠を尽くすカントス・カン(ジェームズ・ピュアフォイ)、サーク族のタルス・タルカス(ウィレム・デフォー)など、バルスームの民たちと心を通わせてゆく。
その一方で、ソダンガ王国の王子サブ・サン(ドミニク・ウェスト)はマタイ・シャンに操られ、ヘリウム王国を滅ぼそうとしていた。滅亡の危機にあるバルスームを救うことが、自分に課せられた使命であることに気づくジョン・カーター。
しかし、妻と娘を救えなかったという無力感が、戦うことを躊躇わせていた。だが、マタイ・シャンの無慈悲な攻撃にさらされるバルスームの惨状は、彼の中に新たな感情を芽生えさせる。それは、愛する者を二度と失いたくないという強い思い。果たしてジョン・カーターと惑星バルスームの運命は?(作品資料より)
<感想>惑星バルスームを舞台にしたロマンあふれるアドベンチャー、独特の世界観で引き込み冒険心や共感を誘う物語。その作り込まれた別世界への文明は、人類が宇宙へ飛ぶはるか以前の発想とは考えられない。いや、逆に言えばだからこそ可能だった自由奔放で驚きの連続です。
100年に渡って世界中の読者を魅了した名作が、最新技術と現代的なセンス、軽やかなユーモアを吹き込まれて、3D時代ならではの体感型ファンタジー・アドベンチャーとして生命を吹き返したのだ。もはやタコ型火星人は過去のもの。
物語の展開は、エドガー・ライス・バローズが、叔父ジョン・カーターの日記を紹介する形で進行する。南北戦争で家族を亡くした失意の現象によって、惑星バルスームにテレポートしてしまう。
そのテレポートの瞬間が、荒野でネイティブアメリカンたちに襲われ、洞窟へ逃げ込む。そこで謎の男、サーン族の男と出会い拳銃で撃ってしまう。その男が持っていたメダリオンに呪文を唱えてテレポートしたってわけ。
砂の荒野が広がっている惑星、サーク族のタルス・タルカスに助けられた彼は、ヘリウム国の王女、美しきデジャー・ソリスとの出会いを通して、惑星の命運を懸けた争いに巻き込まれて行きます。
惑星には、ゾダンガ王国とヘリウム王国があり、地球人に良く似た風貌を持つ赤色人が住んでいて、ゾダンガ王国が掲げている赤い旗は、攻撃的な、略奪を重ねている。サブ・サン王子は、マタイ・シャンに利用されてヘリウム国を乗っ取りデジャー王女との結婚を希望。
ヘリウム国は、かつてあった海洋を渇望し青い旗が誇りなのだが、ゾダンガ国が侵略してきてバルスームを支配することを恐れている。
宇宙で最も進化した種族“サーン族”の教皇に、悪役専門になってしまったマーク・ストロングが、マタイ・シャンを演じている。妖術使いのような超能力を用いる、変身術がお見事。
そして、アバターのようなサーク族。攻撃的、好戦的な性質を持つ緑色人。身長は3mと巨大で、顔の両頬には牙があり、4本の腕があるのが特徴で、一族内で敵対している。
荒涼とした大地で繰り広げられる肉弾戦、大空を舞台にしたドッグファイト、当時の地球は飛行機が発明される以前だったのに、謎の青い光線を動力にした空中戦には驚きもんです。巨大な戦艦や高速の小型戦闘機が飛び交うバルスームは、まさに夢のワンダーランドなのだ。
それに、サーク族のコロシアムで、巨大なモンスター“大白猿”が二匹も登場し、ジョン・カーターと決闘するシーンは、まるで「」を見ているような迫力がありました。
スペクタルな見せ場が次々と登場。しかし映画の核にあるのは、種を超えた恋や友情、家族の絆の物語なのだ。
愛する者を失う痛みを知るカーターが、戦いの中で新たな希望を見出す姿には、誰もが共感するに違いありません。
そんなドラマを彩るのが、地球とは異なる生態系を形成するバルスームの生物たち。4本の腕を持つ身長3mもの緑色のサーク族。カーターの愛犬となるキャロットのウーラはキモ可愛い系ですが、走るのがもの凄く速い。サーク族が馬代わりに乗る8本足の大型生物ソート、さらには巨大で凶暴な白猿など、個性豊かなクリーチャーが続々登場します。
地球に比べて重力が小さいため、カーターに超人的パワーや跳躍力が備わるなどユニークな設定も見どころですね。様々な種族が争いを続けるバルスームに未来はあるのだろうか?・・・そしてカーターとこの惑星を結ぶ秘密とは、伝説のメダリオンが謎に関わっているという。そこでカーターはデジャーと共にサーク族の街から逃走して、聖なる門にある神秘的な建物に侵入。この星とメダリオンの秘密を知るが、・・・。
ユタ州の砂漠地帯で12週間の長期ロケ。臨場感がある映像にこだわったスタントン監督、CGだけに頼らずできるだけ本物の素材を利用しながら、デジタル加工を施して、惑星バルスームの広大な景観を創り出した。地球の大自然とCGの魔法が融合した驚異の映像は必見です。ミステリアスな展開とダイナミックな映像に、スクリーンから目が離せませんね。
2012年劇場鑑賞作品・・・23映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング


2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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こちらにもこんばんは。 (健太郎)
2012-07-23 22:26:33
まさか古典SFの『火星の男』が映画化されるなんて思いませんでした。
古典SFなので話し自体は古かったですが、映像が素晴らしかったです。
原作の小説は数作あるのですが、シリーズ化されるのでしょうか? 気になります。
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健太郎さんへ (パピのママ)
2012-08-20 13:58:17
原作の「火星のプリンセス」は読んでないのでなんとも言えませんが、SFの世界観の映像が良かったですよね。
何故だか「スター・ウォーズ」を見ているような錯覚を覚えました。
シリーズ化は、興行収入がないと続編作られないので、これって見ている人少ないですよね。
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