パピとママ映画のblog

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サバイバルファミリー★★★★

2017年02月12日 | アクション映画ーサ行

「ウォーターボーイズ」「WOOD JOB!(ウッジョブ)~神去なあなあ日常~の矢口史靖監督が、ある日突然世の中から電気がなくなった、との奇想天外な設定の下、ある一家の決死のサバイバルの行方を、リアルなシミュレーションとユーモアを織り交ぜ、スケール感いっぱいに描き出した異色のロード・ムービー・コメディ。主演は小日向文世、深津絵里、『過ぐる日のやまねこ』の泉澤祐希、『罪の余白の葵わかな。

あらすじ:東京に暮らす鈴木家は、父・義之(小日向文世)、母・光恵(深津絵里)、息子の賢司(泉澤祐希)、娘の結衣(葵わかな)の4人家族。仕事一筋の父親・義之はどこか頼りなく、家族の心はすっかりバラバラ。そんなある日、いきなり電気が消滅するという原因不明の異常事態に遭遇、電池も使用不能で、電化製品ばかりか電車や自動車に加え、ガスや水道といった全てのライフラインも止まってしまう。最初はしばらくすれば復旧するとタカを括っていた一家だったが、状況はいよいよ深刻の度を増していく。水も食料も容易には入手できず、義之は東京を離れることを決断する。そして一家は自転車で、祖父のいる鹿児島を目指して旅立つのだったが…。

<感想>「もし電気がなくなったら」をテーマにオリジナル脚本で描いたコメディなんですが、平凡な一家が壮絶なサバイバルを展開していくのを描いています。今年で6年になりますが、私たちが住んでいる仙台では、大震災を経験しており、その時でも前々から町内会やTVなどで、もう1回(昭和53年6月に大きな地震が来ている)大きい大地震が起きると案じていたので、常に水をケースで買い置きし、米や乾パンにカセットコンロにボンベ、レトルト食品に缶詰など。それにトイレの消毒剤、お風呂にはいつも水を貯めておくとか、そんなのは震災が来る前から準備をしていたので、なんとか家にいて一家全員で3か月間生き抜きました。こんな時こそ、家族の団結というか、カレンダーの裏にマジックで計画を立てて、家族全員で仲良く暮らすようにしておりましたね。

だからって分けで、この映画に興味があったので鑑賞したのですが、やっぱ映画だからか、観ていて危機管理がなってないし家族もバラバラで、一番の大黒柱の父親がてんでなってない。でもこんな時こそ母親が力を出して家族をまとめる役をする。
子供たちも、こんな非常事態の体験は初めてであり、両親に頼り切りになっていないで、自分たちが出来ることは自分でやるというのもいいですね。まずは自転車で妻の実家である鹿児島へと、初めは大阪では電気がついているという情報があったので、高速道路を自転車で大阪まで向かう。

その間にこの危機的状況を楽しむ斎藤一家に出会うのですが、それが家族揃ってアウトドアが趣味であり、サバイバル術に長けた彼らから、食べられる雑草とか栄養価の高い虫の情報を仕入れます。

斎藤一家には、夫に時任三郎、妻には藤原紀香、息子に大野拓朗、志尊淳が演じている。でもね、いいカッコしいして、なんですかこの家族にはムカつきますから。しかし、道端の雑草は知らないと、毒草もあるのでやめましょう。それと、虫もダメですから。

それにしても、一体どうしてなのか、原因も分からずにただ家の中で家族が愚痴を言い合って暮らすよりは、外へ出て自然と向き合い、昔の時代の暮らしぶりを体験するのもいいでしょう。戦時中はお金よりも米と交換するのに、母親は田舎へリュックを背負って行き、自分の嫁入りの着物や家財道具など贅沢品を持って米に変えてもらったそうです。ここでも、米屋の渡辺えりこさんは、高級時計ローレックスに金のネックレスなどとは交換しないといい、鈴木家の母親は父親が大事にしていた高級ウィスキー2本に、水と米一俵に裏に放置していた自転車と交換してもらうのだ。頭がいい、母は強しってことだね。

この家族は高速道路から外れて、田舎道を自転車で歩いていたら、田んぼに豚がいるのを見つけて捕まえて食べようと奮闘する場面がある。だが、その豚は飼い主がいて、農家で爺さんが一人で住んでいる家で、豚をみんなで捕まえてくれたら、燻製にした豚肉を分けてあげるからと。そして、3か月ぶりにお風呂(五右衛門風呂)に入り、水は井戸水で飲み放題で、美味しいご飯に漬物と豚肉の燻製までご馳走に成り、柔らかい布団で寝るという幸せな時間を過ごす一家。

そこでは、養豚業を仕事とし、強面な印象をもつ男の田中善一を「じんじんの大地康雄が演じております。長男夫婦が外国暮らしで、田舎に一人で寂しい暮らしをしている田中さんは、鈴木家の父親に、この田舎に残ってみんなで暮らしてくれないかと相談を持ちかけてきます。でも、父親は妻の実家の鹿児島めがけて行く計画を立てて、これからも鹿児島めがけて行くということに。

しかしですよ、せちがらいというか、水もコンビニで初めはぼったくりの1600円だったのが、暫く自転車で走るとスーパーでは同じ500ミリペットボトルが2500円と跳ね上がり足元を見てのあこぎな商売をしているのだ。しかし、そこで母親の深津絵里さんが、そこにある水を全部買うから値引きを交渉するのですね。
もっと驚いたのが暗いトンネルを通る時に、手前で地元のお婆さんたちがトンネルの道案内をしてやると料金を取るのだ。金を払わずに家族は自転車を押して暗いトンネルへと入ると、中には車が止まっていたり何かぐにゃとする物を踏んだり、人間が死んでいるというのだ。お婆さんたちは、家族の首に鈴を付けてロープで体を結んで、トンネルの中の障害物を避けながら見事に抜け通せたのだ。

それに、水族館の魚を捌いて料理して炊き出ししているのにはびっくりした。しかし、鈴木家が気が付くのが遅いので、炊き出しには間に合わなかった。

マッチもなくなり、必死の形相で火を起こそうとする小日向文世演じる父親と、彼を虚ろな目で見つめる深津絵里演じる母親。手には餅を持っているし、スーパーの横で火を起こしているという不思議なシーンになっています。それに、子供たちはスーパーに入って、残っていた猫缶とバッテリー液をたくさん持って帰ってきます。

猫缶はツナ缶なので食べられますが、なにせ味付けがされていないのでまずい。マヨネーズとか塩、醤油、砂糖とか、常備してこなかったのでしょうかね。バッテリー液は、中身は精製水だそうで飲めるんですね。その前に、父親が川で顔を洗ったりして、その川の水を飲んでしまうんですよ。「うんめえ~」なんて言ってね、それからが大変で気の毒に下痢をして水当たりですよ。

ちょうど夏の季節で良かったですよね。着る物も薄着で野宿するにもビニールを被ったりして、嵐が来て避難するにも川の橋のしたは増水して危険なのに、自転車が飛ばされてパンクになり、荷物もビニール袋に入れとけば良かったのに、吹き飛ばされて汚くなり食べ物も飛ばされて無くなってしまう。

とにかく、家を出る時にもう少し計画的に持ち物を考えるべき。ゴミ袋は結構役に立つし、新聞紙も、かさ張らないポケットテッシュも大量に買って置くと便利ですよ。それに、餅とかチョコレート、飴、ガム、常備食にいいですよね。でも、家族全員自転車を押しながら一列で歩いているシーンに、どこか哀愁が漂ってよかった。

それにしても、仙台から山口に九州と日本全国をロケして回り、撮影の過酷さでも話題になった『サバイバルファミリー』ですが、その過酷さが感じられるシーンがたくさんあり、家族総出で豚を追い回したり、川を渡るのにイカダを作って流れの急な川を渡るシーンでは、大雨も降ってきて川が増水し、父親が流されてしまうというショッキングな事態が。お母さんも足を骨折して、それでも、父親はドザエモンにならずに助かって、108日目に蒸気機関車に乗って鹿児島へと無事家族揃って行き着くのですから。
釣りが趣味という祖父に柄本明が演じていて、鹿児島で娘夫婦の家族を食の面で支えてくれるのがいいですね。こんなことが無ければ、祖父のいる遠い鹿児島まで来ることはなかったに違いない。鈴木家の父親の小日向文世さんの演技の巧いことといったら、それに母親の深津絵里さんも、どこか飄々としてのんびり感が癒しで実に良かった。
観ていてツッコミどころが満載なんですが、病院とか老人ホームとか、亡くなった人たちも大勢いるのに、何故か知らされていない。こんな時に政府は何をしているのか、何年間もの間、人間は自給自足をして生きるべく努力をし、みんな力を合わせて暮らすのでしょうかね。ラストで原因が明らかにされていません。政府もなんとか政策を立てないと、その内に暴動が起きますからね。
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