パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

シンデレラ ★★★★

2015年04月30日 | アクション映画ーサ行
古くから人々に親しまれている「シンデレラ」の物語を実写化したラブストーリー。継母と義姉妹から冷遇される日々を送っていた女性が、未来を切り開く姿を追い掛ける。メガホンを取るのは、演技派俳優で『ヘンリー五世』などで監督としても高い評価を得ているケネス・ブラナー。テレビドラマ「ダウントン・アビー」で注目を浴びたリリー・ジェームズがシンデレラにふんし、その脇を『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット、『英国王のスピーチ』のヘレナ・ボナム=カーターといった実力派が固めている。

<感想>時代を超えて語り継がれるおとぎ話の中でも、「シンデレラ」は、不幸な境遇にあった少女が美しく変身して、本当の幸せをつかんでいくという愛の物語。それも、かつてこのおとぎ話は、玉の輿に乗った女性像と言われていたのだが、世界中の女性たちの憧れとなり、自らの力で運命を切り開いていくシンデレラ・ストーリーという言葉まで生み出した。

その一方で、カボチャの馬車やガラスの靴に、シンデレラ城やシンデレラの変身シーンなどの名場面も華麗なる映像で再現していきます。舞踏会の大階段、そこに立つ青いドレスのシンデレラ、えも言われぬ気品溢れる姿に、その鮮烈が目に焼き付きます。
美術を「ヒューゴの不思議な発明」のダンテ・フェレッティーが、衣装を「アビエイター」のサンディー・パウエルがそれぞれ手掛けている。
シンデレラ役を演じるのは、新人のリリー・ジェームズ。長編映画4作目にして、オーディションでこの大役に抜擢されたという。

王子役には「暮れ逢い」(13)のリチャード・マッデンが、シンデレラに残酷な仕打ちをするまま母には「ブルージャスミン」のケイト・ブランシェット。魔法でシンデレラを変身させるフェアリー・ゴッドマザーには、「英国王のスピーチ」のヘレナ・ボナム=カーターが、実力派俳優が共演している。

亡くなった母親からエラに残された言葉は「どんな試練にも負けない秘訣、それは勇気と優しさを持つことよ」という遺言を胸に刻み、優しく勇敢な女性へと成長していく。
父親が再婚し、そのまま母から屋根裏部屋へと追いやられ、エラはまるで使用人のようにこき使われる。エラの味方は屋根裏部屋で一緒に暮らすネズミたちだけ。寒さに耐えきれず、暖炉のそばで眠るのだが、翌朝、顔に灰をつけたまま彼女を、義理の姉たちが灰まみれのエラ=シンデレラと名付けるのだった。

まま母たちの酷い仕打ちに耐えかねて家を飛び出し、馬に乗って森の中へと、そこで出会ったキットという青年と仲良しになる。まさか、その彼が王子様だとは知る由もなく、お互いに心を惹かれていく。

だが、城へ戻ると父である国王に、国の安泰のために息子に政略結婚を進めるのだ。ですが、王子の頭によぎるのは森の中で出会った美しい女性。彼女を探すために、王子は未婚女性を招待して舞踏会を開くことに。この舞踏会の知らせは国中を駆け巡った。

舞踏会の知らせはエラの家にも届いた。お城へ行けばキットに会えるかもしれない。エラは、母親のピンクのドレスを自分で仕立て直すも、まま母はエラが舞踏会へ行くことを禁じ、エラのドレスを引きちぎるのであった。

泣き崩れるシンデレラの前に、みすぼらしい老女が現れ、彼女はミルクをその老女に差し出すと、老女は妖精に姿を変え、老女の正体はフェアリーゴッドマザーだったのです。
呪文の“ビビディ・バビディ・ブー♪”魔法の杖をひとふりすれば、カボチャの馬車に執事のガチョウやネズミの馬にトカゲの御者と、シンデレラの青いドレスにガラスの靴。そして、深夜12時の鐘の音の最後には、魔法がすべて解けることも。魔法使いのヘレナ・ボナム=カーター、出番が少ないのに目立ってましたね。

お城に到着したエラは、森の中であったキットの正体が王子様だったことを知るのだが、二人の美しいダンスに他の招待客たちは、ただただ息をのむばかり。王子が中庭の秘密の園へとエラを連れていき、ブランコに乗せるシーン。

でも、12時の鐘の音が残酷にも二人の夢のような世界を壊してしまう。急いで階段を下りていくエラ、後を追いかける王子のもとには、片方のガラスの靴が階段に残されていた。
国中の女性たちを対象に、ガラスの靴がぴったりと合う女性を探して。しかし、まま母は、屋根裏部屋からガラスの靴の片方を見つけて、その靴を壊してしまう。

この女性は自分の人生をもう一度やり直そうとエラの父親と再婚したのに、彼女の新しい夫が、娘エラに注ぐ深い愛情に、激しく嫉妬してしまい、それからはエラに意地悪の繰り返しで、残酷な女となる。
お城の家来が、国中を探しても靴にぴったりと合う女性が見つからず、城へと帰ろうとすると、屋根裏部屋から美しい歌声が聞こえて、まだもう一人女性がいると。

しかし、ここでエラは自分には持参金も何も無い。あるのは勇気と優しい心だけ、でも“ありのままの自分を”さらけだしてと、化粧もないすっぴんの顔で王子の前に姿を現します。
子供のころから誰でも知っている「シンデレラ」。その魔法の魅力は、カボチャやネズミが馬車や御者に生まれ変わり、シンデレラの目の醒めるように美しいドレスとガラスの靴、その魔法のシーンに一番強烈な印象を受けました。

物語には、それは多くの痛みや希望や様々な感情が込められていて、昔感じた絵本の中の思い描いていた魔法に加えて、一段と現代的に美しい映像美に見惚れてしまいました。
2015年劇場鑑賞作品・・・88映画(アクション・アドベンチャー) ブログランキング