パピとママ映画のblog

最新劇場公開映画の鑑賞のレビューを中心に、DVD、WOWOWの映画の感想などネタバレ有りで記録しています。

踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望 ★★★★

2012年09月10日 | アクション映画ーア行
1997年のテレビ放送開始以来圧倒的な人気を博しこれまでに3度の劇場版公開、2本のスピンオフ映画を輩出した刑事ドラマ『踊る大捜査線』シリーズ完結編。前作「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」で係長に昇進した青島に降りかかる最後の事件を描く。「アマルフィ 女神の報酬」の織田裕二、「ステキな金縛り」の深津絵里、「日輪の遺産」のユースケ・サンタマリア、「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の柳葉敏郎らが出演。監督は、同ドラマテレビシリーズ演出や劇場版の監督を務めてきた「サマータイムマシン・ブルース」の本広克行。脚本は同シリーズスピンオフ映画「容疑者 室井慎次」ではメガホンを取った君塚良一。

あらすじ:警視庁湾岸署管轄内で開催されている国際環境エネルギーサミットの会場で誘拐事件が起こり、さらに数時間後には被害者が射殺体で発見されるという事件が発生。警察が押収した拳銃が使用されたと見られ、全ての捜査情報を文面にて管理官・鳥飼(小栗旬)へ報告すること、所轄の捜査員には情報開示されないことが捜査会議にて発表される。
異例と言える捜査方針が敷かれる中、第2の殺人事件が発生。さらに、今では湾岸署署長となった真下(ユースケ・サンタマリア)の息子が誘拐されるという第3の事件までも起こる。青島(織田裕二)は疑念を抱きつつも事件解明に向け懸命に捜査するが……。(作品資料より)

<感想>青島の負傷やすみれの被弾、さらに青島の重病疑惑・・・と互いのピンチを一番近くで支え、戦友のような絆を深めてきた2人。意識し合いながらも中々恋愛に発展しない2人だったが、今回は“若夫婦”に扮して冒頭で、商店街の惣菜店に張り込み捜査を、息のあった掛け合いで、同僚以上恋人未満の関係で良い感じだ。
そんな始まりから、一転して警察の保管庫から持ち出された拳銃で、活動家の銃殺死体が発見される。
みずからの保身のみを考え、権力争いを繰り広げてきた警察上層部。完結編では、誘拐銃殺事件を起こした警察官の久瀬(香取慎吾)の犯罪を隠蔽した上、罪のない人間を久瀬の身代わりとして逮捕。
これまで組織の官僚主義に対して、ひるまずに正義を貫いてきた青島が、この最悪な状況に真っ向から挑む。最後にふさわしくシリーズお約束シーンも、領収書紛失や神田所長の不倫メール流出など何かと物騒な湾岸署内。

今回は、中国人の王刑事が、捜査本部で配る飲み物の注文を間違え、大量の缶ビールを発注してしまう。注文ミスとはいえ、署の予算で酒を買ったとバレたら大問題。青島たちは必死で隠蔽工作に走るが、・・・。
湾岸署に捜査本部が設置されるも、本部長の鳥飼は、捜査から所轄を排除。そして第二の事件が起きるが、殺されていたのは、6年前の少女誘拐殺人事件の被告で、2週間前に無罪判決で釈放されていた男だった。

それに、石川を逮捕により捜査本部は撤収。だが青島は警察の隠蔽に加わえ、6年前の少女誘拐事件を久瀬以外にも担当していた人物がいたことに気づく。真相に近づく青島に対し、鳥飼は石川への不当捜査による誤認逮捕、自白強要を行ったとし、辞職を命ぜられ、さらには、新本部長に室井を指名して、責任をとるよう命令する。
最初は反目しあっていたものの、しだいに固い絆で結ばれていく青島と室井。青島は現場の刑事が正しいことができるよう、出世して警察を変えて欲しいと室井に訴え、室井も上層部からの圧力と闘ってきた。だが揃って、辞職勧告が出され、2人の約束は守られるのか?・・・。

ところが行方をくらましていた久瀬が、真下の息子を誘拐、それを知った青島は、鳥飼の制止も聞かずに捜索へと飛び出す。室井は本部長として指揮を執る。6年前と同じ日に、警察官を名のって少女を誘拐し、車で逃走、と当時を再現しているかのような久瀬の犯行。やがて衝撃の事実が明らかになる。
それは、誘拐された少女は鳥飼の姉の娘で、もっと早く警察が突き止めていれば殺されなくてすんだものを。鳥飼の悔しさが、今になって警察のズサンさと隠蔽工作を知らしめるべく、真下の息子を誘拐したのだ。
さて、最後の捜査は足で。自分たちの現場、お台場の土地勘には絶対的な自信を持つ青島ら所轄の面々。追跡、検問、張り込みなど彼らの地道な捜査スタイルは、亡き和久さんの“足”を使って捜査するという教えを思い起こさせる。
久瀬を追跡シーンでは、警察手帳を取り上げられ、警察車両が使えない青島が自転車で、それからはシリーズ史上もっとも走る映像が見られる。予告で道路でバタリと倒れた青島、決して銃弾に撃たれて倒れたのではありません。青島コートを着て走るのに、疲労困憊して転んだんです。

6年前の誘拐事件リミットの時間2時までに、真下の息子を探さないと。焦る青島、そうだバナナだ。バナナが入っている倉庫を見つけ、和久の甥っ子と入るも、久瀬はもう完全に悪人になっていた。そこへ、身体の不調を理由に退職届をだし、故郷へ帰ったとばかりおもっていたすみれが、帰郷のバスでバナナ倉庫へ突進してくるのには、口あんぐりで驚いた。
実は、やみくもに大型バスで突っ込んだ時、倉庫にいた誰かが怪我しないかとヒヤヒヤもんでした。映画だからなのか、みんな無事でよかった。最後も、青島がすみれに「帰るな」と照れながらボソっと言う言葉が最高にいい。
「THE FINAL」本当にこれで終わるんだと思うと、エンドロールに流れる昔の映像に涙がこぼれ、正直まだ終わって欲しくないなぁと思った。
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