リニューアルで持ち帰った千田小学校カイヅカイブキのパンフルートは塗料も変えていきます。
パンフルートで仕上げに塗る塗料は音を良くするものではなく、強い皮膜を作るためです。
演奏時に両手で持ち支える部分、唇が触れる歌口部分が長年さわる手の油等で溶けて行く
のです。
特に水溶性ニスを使うと溶け方が早まります。
今年4月大分県立竹工芸センターの学生さんがパンフルート製作を習いたいと、当パンフル
ート工房へ短期入門されました。
その時竹製品の加工について逆に教わることが多かったものですが、ニスについて「漆を使
うことが多いのですが、カブレの症状がある人は代用品としてカシュー塗料を使っていま
す」という情報がありました。
私も以前から漆には興味がありましたが高価でありカブレも怖く手が出せずにいました。
安価で漆と同等の効果がある品物を知り、さっそく購入し試してみました。
確かに皮膜は硬くなり、薄塗りでも輝きは良いようです。
風の音パンフルート製作工房は広島市中心部から東に約27k、山に囲まれた自然の中にあり
ます。