風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

基礎練習:右流れ・左流れの存在

2016-05-20 | パンフルートレッスン

パンフルートの管の並びは右側低音で伝わって来ており、私たちはパンフルートとはこんなものと多少疑問には

思いつつ慣れ親しんで来ております。

   

写真左が従来より伝わって来ておるルーマニア標準型アルトパンフルートで左流れ。

右が現在製作中の標準型とは正反対の流れとなる、左低音のアルトパンフルートで右流れ。

日本の現時点ではルーマニア標準型96%、左低音の右流れパンフルート4%ぐらいの比率になっております。

 

 みなさんは右流れ・左流れどちらのパンフルートをもたれて練習されてもよろしいです。

どちらも習熟度に差はありませんのでどちらの道から進んでも到達点は同時期になると思われます。

私が左右流れのパンフルートの感覚の違いについては「たまたま生まれ育った国が左側通行であれ右側通行であれ、

真反対の交通ルールに皆したがって問題なく生活しておられます。」と説明しております。

ただルーマニア型パンフルートは代表的な鍵盤楽器であるピアノと反対方向の流れになっており、その1点で戸惑う

方が多いのは事実であります。

最近私の工房では右流れの注文が増えているので右流れ専用の組み立て台を作って対応しております。

パンフルートを使用される方の感覚の問題ですから、こちらからルーマニア型を押し付けるわけには行きません。

今後は上記理由で右流れパンフルートの需要が増えることが予想されます。

   

 

風の音パンフルート製作工房では広島産の竹と木を使った楽器作りを行なっております。

見学は広島市安芸区上瀬野町205へ、お問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


基礎練習:楽器の種類と記譜法

2016-05-18 | パンフルートレッスン

パンフルートは1管1音の多管楽器であり、それを手に持って管移動の操作をするものですからおのずと巾(管数)

には限界があります。

   

小さい順より、ソプラノ・標準型アルト・テノール・バスパンフルート。

標準型アルトパンフルートの最低音ソは、5線譜上第2線のソに記譜されます。

 

 パンフルートの管数はピアノのように多くの音程を並べるわけには行きませんので、管数を最低限に絞って4種類

の型として製作されています。

やはり音程の限界のあるフルートも長さを変えて出せる音域を広げていますが、同じような考えと思われます。

今日本で流通しているパンフルートは8割方標準型アルトパンフルート(低音ソから始まり3オクターブ22管)です

ので、みなさん手持ちのパンフルートはアルト型が多いのではないかと思われます。

次に多いのが中音域テノールパンフルート(当工房では最低音加線下第1線上のドから始まり3オクターブ+1のレ

までの23管)で標準型より高音部を3管カットし低音部に3~4管プラスしています。

ソプラノパンフルートは標準型の低音部を2管カットした20管。

バスパンフルートは標準型を1オクターブ下げて同じ管数で22管です。 

   

 

風の音パンフルート製作工房では温かく柔らかい音の広島産竹を使って楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanflute3@yahoo.co.jpまでどうぞ。


基礎練習:全ては目的を持って

2016-05-16 | パンフルートレッスン

パンフルート演奏で基礎をしっかり身につけようとするなら、一つ一つの行動を分析・観察し何の目的を持って

進んでいるのかはっきりさせて行きましょう。

   

 

 みなさんはパンフルートで音を出す時、音さえ出てれば良いという感じで何気なく進んでいませんか。

音を出すときの空気の質量、唇の使い方、構え方など基本と言われている事項を実践、その動作で起きたアクション

を確認しながら進みましょう。

特にリラックスした筋肉使いに注目し、余計なところに力が分散されることなく音出しに集中できる体形を作り上げ

ましょう。

ほとんどのみなさんが力を発揮できず、弱々しい音を出されているのが現実ですので基本から叩き上げ力強い音が出

せるよう努力いたしましょう。 

私は基本動作のことをテクニック優先とは捉えていませんので、体力・筋肉を有効に使いパンフルートに立ち向かっ

て行きましょう。

 

     

風の音パンフルート製作工房では優しく暖かい音の広島産竹を使って楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


基礎練習:一人練習の時に

2016-05-14 | パンフルートレッスン

いつも風の音パンフルート製作工房ページにアクセスしていただきありがとうございます。

検索キーワードを見ると「パンフルートがなかなかうまくならない」とかの項目が見られます。

   

パンフルートは現存する楽器の中で最も難しい楽器の一つとされています。征服のしがいがありますね。

 

 パンフルートの練習条件として近くに教室があったり仲間とか先生がおられれば良いのですが、今日本でのパンフ

ルート人口は2~300名程度でなかなかそういう好条件に当たるのは難しそうです。

ほとんどの方は一人で黙々とパンフルートに向き合っておられることと思います。

一人での練習方法としては、ほとんどの方が曲から始めておられ基礎的な練習は抜きで来られていることと思われ

ます。

ただし曲だけでの練習では今通っている位置であるとか目的地などが見えていないのが現実であろうと思われます。

今日から曲練習とともに基礎的練習も取り入れて両輪で進んで行かれることをお勧めいたします。 

                   

 

 風の音パンフルート製作工房では優しく暖かい音の広島産竹を使って楽器作りを行なっております。

お問い合わせは広島市安芸区上瀬野町205・080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。


自らの手で調律を:最終調整は曲で合わす

2016-05-12 | ミツロウ・調律方法

パンフルート調律の最終チェックは曲を吹いて合わしましょう。

   

 

 パンフルートの音程調律は1音1音合わせながら積み重ねて行く方法でまずは一通り終えます。

これは近視的状態で隣りどおしの関係は良いけれども、離れた管との関係がうまく行っていないことが多い。

そこで「ド・ミ・ソ・ド」とか「ミ・ソ・シ・ミ」と和音的要素を入れて離れた官との関係改善をする。

そして最終調整として何か「調律用曲」を決めて、そこで流れの中で調律をすると良いです。

ドレミの7音入って得意曲がよろしいのですけど、アメージンググレイスなど音程の少ない曲であれば調を変えて

行なうなど工夫してください。

いつもその曲で合わせ続ければ狂いなく完璧な調律に仕上がること請け合いです。

   

 

風の音パンフルート製作工房では優しくほのぼのとした音の広島産竹を使って楽器作りを行なっております。

購入・修理・貸し出し・教室などのお問い合わせは080-5235-7664またはpanfrute@ybb.ne.jpまでどうぞ。