風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

化学物質は取り扱い注意

2012-06-20 | パンフルート作り

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

  パンフルート工房前畑のトマトが熟れ始めました              FRPウレタン樹脂と防護グッズ

 1本1本独立した楽器であるパンフルート管を束ねた後、形が崩れないようになんらかの方法で固定しなくては

なりません。

当工房ではパンフルート底カーブの部分にウレタン樹脂を塗って固め強度を保っています。

ウレタン樹脂は石油化学製品ですから素材のとき体に付着などしたら有害であります。

取り扱い作業の時はマスク・ビニール手袋・防塵メガネ・帽子などで人体を保護しなくてはなりません。

「面倒だから素手で作業を行なって後で洗い流せば良い」というような考え方の人はこの素材を使ってはいけません。

ウレタン樹脂は東急ハンズのような手工芸店のほか船具店で販売されております。

というのもこの製品の主な使用目的はグラスファイバーボートの補修にあるからです。

製品は液状樹脂と樹脂粉(小麦粉と間違えて調理しないよう気をつけましょう)硬化剤と補強用のガラス繊維布の4点

からなっております。

硬化剤を数滴入れて練ったものを形状に塗り付け2~3日置けば頑強な固さに仕上がります。

一旦固まれば物質が人体に付着することもなくパンフルートになった場合上にニスなどが塗られ接点はなくなります。 

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf

 


パンフルート管底部の固定

2012-06-17 | パンフルート作り

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

   パンフルート工房軒先に実をつけたデラウエア                パンフルート管底部加工中

 パンフルートの楽器はそれぞれが単独で音程を受け持つ1管1音の単管楽器の集合体であります。

パンフルート製作者はそれぞれの管の側面を一定の厚さに削りカーブに沿って接着して固定していきます。

接着剤が乾けばそれなりの強度はありますが少し力を加えると歪んでしまいそれが繰り返されると竹管にひび割れが

入り音がでなくなってしまいます。

なんらかの補強をしなくてはなりませんが一般的には板状のものを中間位置に貼付けたり底部に板を箱状に組み立てて

歪み防止としております。

当パンフルート工房ではより強く固定するため中にガラス繊維を入れた樹脂を練って塗り付けた後、乾燥させ固めて

おります。

頑強にはなりますが重量が増すため最近ではできるだけ薄く塗りつけるようにしています。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。 nakamura@an-pan.org.vcf


パンフルート工房案内板設置

2012-06-15 | 日記

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

          国道2号線下り線向けカンバン           上り線向けパンフルート工房カンバン

 当パンフルート工房は広島市中心部より東に25キロ国道2号線から約30m入った畑の中にあります。

工房はごく普通の農家の納屋を改造して使っているもので国道を通る人にはこの場所でなにを作っているのか伺い知る

ことはできません。

いままでは「パンの笛工房」と書いてカンバンを出していましたが1年に一人ぐらい食べるパンの工房と勘違いされて

当パンフルート工房にたずねてこられました。

そのつどこの工房では「竹で作ったパンフルートという楽器を作っているんですよ」と品物を見せたり実際に吹いて

音を聞かせてあげたりしていましたが、正確な情報を伝えたくてこのたび「パンフルート製作工房」のカンバンを新調

して設置いたしました。

わずかな1歩ではありますが竹でつくったパンフルートの楽器のことが多くの人に認知されることを願っています。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jp

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panflute早寝早起きの夏時間

2012-06-13 | 日記

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

        パンフルート工房付近風景・つゆ草       現在製作中のホウライチクのパンフルート3点

 6月中旬となりこのところ気温の低い日が続きますがそれでも日中は外での作業は暑くて大変な時期となりました。

パンフルート工房前の畑の野菜も順調に育っていますが雑草のほうも伸び盛りとなっています。

雑草に埋もれてしまった野菜を見てなんとかしなければと思うのですが暑さに負けて先延ばしになってしまいます。

先日夜明けごろトイレに起きたとき「これは朝の涼しい時に外の作業をすませたほうが楽ではないか?」と思いつき

そのまま着替えて雑草とりをおこないました。

早朝のすがすがしい空気のなかで朝露にぬれた雑草は冷たくとても快適に作業ができます。

朝食までの1時間を毎日1週間も続ければ雑草のほうが目立っていた畑も見違えるほどスッキリいたしました。

これで日中は心置きなくパンフルート作りができます。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

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同じ種でも採取場所によって音は違う

2012-06-10 | パンフルート

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

            川沿いに育つメダケの竹林                  メダケのパンフルート

 当パンフルート工房では広島県内に広く分布する竹を採取してパンフルートの楽器を製作しています。

数十種の竹があるなかで楽器としてのパンフルートに適するのは数種に絞られます。(当工房では6種使用)

この中で大量に入手できるのが上写真のメダケであります。

メダケは県内各河川の川土手を中心に広く分布しており川沿いの道路を走れば視界から外れることはありません。

当パンフルート工房では同じメダケの種であっても採取地ごとに組み立てていますからパンフルートの楽器になった

場合その土地ごとの音を表現することができます。

竹の材質は育った環境により大きく異なります。北部の雪の多い地方では竹は柔らかくしなるように育っていないと

雪の重みに耐えきれず根元から折れてしまいます。伐採のため竹林に入ると今年竹の子から育った竹以外全て斜めに

倒れて育っています。それらはゆるやかなカーブを描いていますので工房に持ち帰り節間を真っすぐにする作業を

しなくてはなりません。

一方県南部の島しょ部のように温暖な地方では材質は硬めで天に向かって真っすぐに育っています。

当然それらの竹の発する音の性格は違うわけで当工房製作パンフルートでは採取地の違う竹管が混在することはなく

その土地の純血を保ってその土地の音を再現するように努力しています。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf