風の音パンフルート製作工房

浅い軽やかな音・心に沁みる奥深い音を自然の素材から自在に引き出します。パンフルート販売・修理・見学受付け中。

同じ種でも採取場所によって音は違う

2012-06-10 | パンフルート

         古代からの送りもの世界最古の楽器パンフルートの製作販売・音の研究教室の

            「パンフルート工房」香原良彦(こうはらよしひこ)です。

    

            川沿いに育つメダケの竹林                  メダケのパンフルート

 当パンフルート工房では広島県内に広く分布する竹を採取してパンフルートの楽器を製作しています。

数十種の竹があるなかで楽器としてのパンフルートに適するのは数種に絞られます。(当工房では6種使用)

この中で大量に入手できるのが上写真のメダケであります。

メダケは県内各河川の川土手を中心に広く分布しており川沿いの道路を走れば視界から外れることはありません。

当パンフルート工房では同じメダケの種であっても採取地ごとに組み立てていますからパンフルートの楽器になった

場合その土地ごとの音を表現することができます。

竹の材質は育った環境により大きく異なります。北部の雪の多い地方では竹は柔らかくしなるように育っていないと

雪の重みに耐えきれず根元から折れてしまいます。伐採のため竹林に入ると今年竹の子から育った竹以外全て斜めに

倒れて育っています。それらはゆるやかなカーブを描いていますので工房に持ち帰り節間を真っすぐにする作業を

しなくてはなりません。

一方県南部の島しょ部のように温暖な地方では材質は硬めで天に向かって真っすぐに育っています。

当然それらの竹の発する音の性格は違うわけで当工房製作パンフルートでは採取地の違う竹管が混在することはなく

その土地の純血を保ってその土地の音を再現するように努力しています。

パンフルート購入・修理・蜜蝋などの問い合せは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまでどうぞ。

広島パンフルート愛好会へもどうぞ。nakamura@an-pan.org.vcf


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