パンフルートではビームはエッジ角を起点に霧吹き状態になって音が出ますが、その現象の前に音の出方にとって
重要な出来事が起っています。
比較的深く吹き込んだ場合のビームの動きイメージ図。 現在製作中のパンフルート。底部箱型の肌を整えています。
パンフルートのビームの動きはもっと複雑な動きをしていると思われますが、今回は「ビームの反射」という1点に
絞って音の出る原理に迫ってみたいと思っています。
真上からビームを吹き込んだ場合ビームの先端はパンフルート管の深い位置までは届かず入り口付近で反力により跳ね
返されることは前の実験でわかりましたが、30°ぐらいの角度のビームまでは向かい側エッジの壁までは届かず上図
のように跳ね返へされていると思われます。
パンフルート工房前の畑では夏野菜が実をつけはじめました。野菜作りは季節の移り変わりを感じさせてくれます。
この場合ほぼ全量が霧吹き状態がおこるエッジ角へと集まります。
管中央の気圧のふた部分ではね返されたビームはそのまま上に飛び散るのではなく、ビーム外側の気流にぶつかり押し
戻されるからであります。
この時の音は野太く豊かであり、パンフルートの音の中で重量感を表す最良の角度と言えるでしょう。
この時注意しなくてはならないのは上唇が前にせり出し、かぶり気味でビームを出す(唇引き筋肉が緩んでいる)と
音程が下がります。
上下同線上か上唇が奥へ引き気味(唇を引く筋肉が緊張している)で細く強いビームを出すと音程が下がるのを防ぐ
ことができます。
パンフルート製作・販売を行なっております。お問い合わせは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまで。
調律道具販売・パンフルート修理・メール添削教室などを行なっております。お申し込みください。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます