パンフルートで半音を出すとき多くの方は基本の「楽器を傾ける」方法を採用されています。
パンフルートの構えは垂直から10°ぐらいが理想です。 傾けて半音を出す場合には楽器の底を前に押し出します。
パンフルートの音出しでは1本の管で1つの音程を受け持ち楽譜に沿って演奏を進めて行きます。
半音の時はどうするかというと1本の管の音程を下げる動作を行ないます。
超技巧で音程を上げることができるとは聞いていますが、私もトライしてみましたが半音上げるには遠く及びません。
パンフルートで半音を出す方法は5種類あるといわれていますが、現在構えている角度を10°~15°開いて楽器を
傾ける方法を多くの方が採用されています。
一番確実に音程が下がる方法だからです。
この楽器を傾ける方法を採用して最低音管底を持つ形だと下唇を起点に運動ストロークが長く動作が大きくなります。
いったん半音位置で音を出した後はまた元にもどさなくてはなりませんので、逆の動作で元の角度にもどします。
ゆったりした曲ならば余裕をもった動作ができますが速い曲であったり4:3の半音のでかたの調であったりする
と、とても間に合うものではありません。
そこでパンフルート管の中央部を持って構えてみました。
上下写真の腕の角度の動きを見比べてください。
肘の位置が上は10数㎝動いているのに対し下は1~2㎝しか動いていません。
上は肘の移動で楽器を傾けているのに対し上は手首のひねりだけで楽器傾けを完了させています。
どちらが素早い対応ができるか考えてみましょう。
パンフルートで楽器を傾けて半音を出す方は「傾け動作」についていろんな方法を試してみてください。
特にテノール・バスの中・大型パンフルートの下部を持つと悲惨な結果が待ち受けますよ。
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