私が約30年パンフルートとつき合って来てパンフルートの世界の奥深さを感じています。
皆さん方がパンフルートの魅力ある部分を引き出されて行く手助けをして行きたいと願っています。
基本の構え方とされる両端を持つ大きな構え。左は標準型アルトパンフルート・右は中音域テノールパンフルート。
まずパンフルートで音を出して行きましょう。
パンフルートで音を出そうとする場合最初に構えのことを考えなくてはなりません。
構える時は 1、楽器の重力を支えて安定させること。
2、管の移動や傾け・上下運動に対応できる柔軟性を持つこと。
3、地球の中心に向って立ちましょう。
座って演奏する場合は背筋を伸ばすなど意識的に姿勢をチェックしましょう。
パンフルート工房入り口で来訪者を迎える花畑です。
パンフルートの構えは利き腕の右手で楽器のほとんどの重量を支えます。
この基本的な動作では右手親指と他の指で挟みつけることにより相当な圧力でもって楽器を保持できます。
しかしこの長所が欠点となるのは指先に力が加わることで手首・肘・肩のすじがこわばってしまい「がんじがらめ」
の形ができ上がることです。(上写真でも腕に筋肉こぶができていますね)
みなさんも演奏中についつい力が入り思わず楽器を握りしめておられることでしょう。
管移動のさい各関節はあまり動かず両手と楽器の間にできるひし形をくずしながら演奏されているでしょう。
筋が引きつった状態ではパンフルートから出てくる音も角ばった固音になるとは思われませんか。
もっと関節に柔軟性を持った構え方、特に微妙な動きをつかさどる手首を開放する構えを考えてみましょう。
パンフルート製作・販売を行なっています。お問い合わせは082-894-0854またはxiaxi@go8.enjoy.ne.jpまで。
パンフルート工房見学も受け付けています。 住所 広島市安芸区上瀬野町205