ぶらぶら人生

心の呟き

6月の庭 (梅雨の花々)

2011-06-02 | 草花舎の四季
 昨日、草花舎に出かけた。お昼をいただくために。

 半月の間に、庭の装いはすっかり変わっていた。
 今は、梅雨の花々が、地上を明るく彩っている。
 天上の梅雨空(昨日はしばし晴れ間ものぞいたけれど)と対照的だ。
 庭の緑も濃くなって。

 人の名前も花の名前も、記憶の引出しから探し出すのに時間がかかるようになった。老化現象である。
 気にはかかるけれど、無理はしないことにしている。何かのはずみでふっと蘇るときを待つことにしようと。
 昨年や一昨年のブログ「草花舎の四季」を開けば、四季折々の花の名前をすぐ確認できることも分かっているけれど、そこまでしなくてもいいか、との思いである。

 大きい写真は、<上 黄金ヤマボウシ> <中 ヤマボウシと薔薇> <下 スッモグツリーの花>。
 (他の名前は省略。)

 時折、草花舎でお目にかかる女性に、久しぶりにお会いした。
 <夢見る少女>の面影を持ったまま年を重ねられた人である。

 亡きご両親の話を初めて聞いた。
 彼女は、さりげなく真実を語る人である。
 
 端々の言葉から、彼女の父上・母上像を想像し、軋轢のあったご両親の半生に思いを馳せた。人の一生には、それぞれにドラマがあるものだ。
 きっと、過ぎ去った長い時間には、苦い想い出を浄化させる力があるのだろう。彼女は、懐かしみむように、過去を語られたのであった。
 その物語は、私の心にしまっておくことにしよう。

 Yさんからは、石州和紙会館のAさんが、5月末で退職されたと聞いた。
 和紙職人を志しておられたというのに、諦めざるを得ない事情があったようだ。
 いい人なのに、と思う。
 いい人に、いい人生が約束されるとは限らないのが哀しい。
 こちらは、現実的なお話なので、辛い思いだ。

 帰途、日傘に気まぐれな雨が落ちた。
 空も心も晴れない6月のスタートとなった。      


      

      

      

  

  

  

  

  

  

         


        室内にも、季節の花々。 

  

         
 
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