月下美人の鉢があり、
今年、開花したという。
残念なことに、家の方に帰っていて、
謎めく美しさを秘めた月下美人を
見せていただくことはできなかった。
(来年、そのチャンスに恵まれれば…と、願っている。)
以下は、Kさんが撮影された、9月30日の写真。
pm 8:00
pm 9:00
pm 10:00
pm 11:00
(同上)
月下美人には、奇妙な思い出がある。
7、8年前のことであった。
かつての同僚3人と食事会をしたとき、Mさんが、夏になったら月下美人の鉢をあげると言ってくださった。
が、それは実現しなかった。
私は当時、年齢のせいか、たわいない雑談が、億劫になり始めていた。
が、それまでの慣例で、食事会は続いていた。
その時も、3人で食事をし、帰宅しようとしたところ、若いMさんが、どうしても家に立ち寄って欲しいと言われた。
内心気の進まないまま車に乗って、もう一人の友だちとM宅を訪問した。
あの頃からだったのだろう。
ずいぶん疲れやすくなり、長時間、人と付き合うのが億劫になったのは……。
ただ早く帰りたいの一心で、会話が弾むはずもない。
お互いの中に、気まずい空気が流れた。
それ以来、一度もお会いしていないのである。
私の方からは、例年通り賀状は出したが、Mさんからは来なかった。
かくして、疎遠のまま数年が経つ。
当然、月下美人の鉢をいただくこともなく。
人生には色々な邂逅があり、また同様に様々な別れもある。
それらみな、人生模様と思えば、それまた楽し!である。
河口の部屋とMさん宅は近いはず。
いつも車に乗せてもらっての訪問だったので、
お家の場所が、よく分からない。
私は、大塚をよく散歩する。
ひょっこり会う日があるのかもしれない。
その時のMさんの表情を想像するのは難しい。