○冬に逆戻りしたように気温が低いが、晴れた。買物で天神まで出なければいけなくなったのでダッシュでとんぼ返り。いつもの天神の雑踏。TSUTAYAでVAフリーペーパーをもらう。ついでにタワレコにも、少し遠回りして百道のHMVも寄った。が、目当ての輸入盤CDは無かった。結局ネット注文で探すしかなくなる。それにしても不景気と関係あるのかどうなのか、地方店舗販売サービスのコストダウンに伴うことなのか話の通じる専門的店員の減少と品揃え低下といった問題は、どの業界でも憂慮されて然るべきなのかもしれない。明らかに、15年前よりは、むやみにマイナーな嗜好にもメジャーな多売にも各々対応する豊富多様な品揃えという余裕は感じられない。店舗に在庫を残すのは大変だからか、あるいはコストダウンに都合よいように操作するかの如く、情宣も画一化して人々の嗜好を左右しているのだろうか。
本日のBGM:Cheap Trick「甘い罠」(アルバム「蒼ざめたハイウェイ(原題「IN COLOR」Epic Sony,ESCA 7603)」。自分には、この邦題でないと「これだ」とわからん^^。原題=I want you to want me。昔、こんなところで真心ブラザーズとの類似を書いていたりしたのを今読んでびっくり・苦笑)
なんか突然「生茶」のCMでテレビから流れてきた。そのテレビから視線を移すと窓の外には、そこにはまるで自分が子供の頃の昭和52年頃の新潟の下町の実家の前の路地があって、隣の伯母ちゃんがまだ生きてて住んでるんじゃないか?と思うほど…いや、それは一瞬の幻覚であり、窓の下には平成21年3月の福岡市内の団地の景色が映っている。昨日のMステだのに出てたおっさんギターバンドも、まるで30年ぐるっと回ってきたかみたいにP.フランプトンやR.ザンダーにハノイロックスを足して割ったような服を着てZeppでゆらゆらしていたりするのだが、そういう正統な?系譜の上にあるんだなあと改めて感じるのであった。走る車中で聴くにつけてもI GOTTA KICK START NOWにも非常に懐かしいギターポップの旋律的「キメ」を思い出したので帰ってからこういう盤を棚から取り出してしまった。どちらかというと、布団の中で隠れて聴く深夜の小林克っちゃんのAMラジオから流れる「今夜は帰さない(←やはり邦題の方が風流でよろしい)」なんかが、沢田研二に限らず、子供にとっては未知の妖しいデカダンスの響きではあったな。自分の脳内の時間感覚は直線的往復ではなく、このような音楽を媒介として極めて円環的に渦を巻いて蠢くのである。(20090314)