ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

最近買ったCD 2023.4

2023-04-29 00:03:28 | 日記
CD を買うのは久しぶり。
今回は2点。

いずれも、僕にとって〝Jazz〟そのものを認識させるミュージシャンのアルバム。

そしてそれは〝東京〟そのもののイメージとも重なる。



かつての大学受験前夜に、23区内の繁華な某駅前にあるエレベーター付き5階建てという親戚宅ビル最上階の社員寮に宿泊させてもらった際、友人が録音したカセットテープで〝Concierto de Aranjuez〟を聴いていた。

就寝前の深夜、窓から見える都心の大通り、走るクルマのライトは、それまで大して好きではなかった〝Concierto de Aranjuez〟の魅力を際立たせ、東京への憧れは更に膨らみ、担任の H先生が「安全圏だから」と勧めてくれた地元公立大薬学部ではなく、東京の私立薬科大(私立大薬学部では偏差値が一番高く、授業料が一番安かったが…)へと導いた。



その名は Paul Desmond 。
都心を感じさせる大人の音色で静かに朗々と楽器を唱わせる、超有名ミュージシャン。

切なく表情豊かなビブラートは、一聴しただけで Paul Desmond だと分かる。
「唯一無二」という言葉はこのアーティストにこそ相応しい。



フォト左は、あの Take Five の続編。
こんな素晴らしい作品が今も新品で購入できることに感謝したい。

フォト右は既に廃盤のようで、市場では中古品しか見つからない。

が、出来る限り程度の良いものを探しているうちに偶然〝未開封の新品〟を見つけて購入することができた。


従前投稿した同様タイトルのブログの如く「目当ての曲は〇〇」などと書きたいところだが、今回は両作品とも全曲素晴らしいので困難だ。



サックスプレーヤーとしては Paul Desmond の他、Jan Garbarek も好き。

両者は〝ソフトな曲線/クリスタルな直線〟〝暖色/寒色〟と対照的だけど、共に孤独な〝地下室のメロディ〟。





Paul Desmond ・・・ 1977年5月30日に亡くなっていても、僕の中で〝Jazz〟という音楽そのもの、東京都心の深夜イメージとして生き続けている。







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