ブルーベルだけど

君にはどうでもいいことばかりだね

懐かしい街並み

2020-01-21 00:01:07 | 日記
M くんが初めての一人暮らしを始めたとか。
選んだ新居は偶然、僕が大学進学で上京して初めて住んだ街。

駅ビルが新設され、駅前ロータリーやモニュメントはペディストリアンデッキや高層ビルになり、街並みも様変わりしたけど。


一方、昔のままの景色もあって、学生だった僕が時々立ち読みした書店も健在だ。
中でも、〝あの通路〟は全く変わらない。

〝あの通路〟を抜けて線路沿いの道に出ると、学生時代に戻ったような錯覚に陥る。
長い髪、痩せた身体、安いジーンズ、安いシャツ、安い靴 。。。


随分以前、死にかけた部署の立て直しで管掌することとなった際、良き相棒となってくれた Z 部長が定年退職した後も2ヶ月に1回のペースで飲んでいたが、いつもこの線路沿いの道にある店を選んだ。

かつて下宿があった線路沿いの道と駅とを繋ぐ〝あの通路〟は僕の原点だ。

M くんも、この街で想い出を重ねていくんだろう。
そしていつの日か、「この〇〇が僕の原点」 などと想うようになるかも知れない。



フォトは〝あの通路〟。

田舎から戻ってきた夏の午後、棚卸アルバイトへ向かう秋の朝、先輩達とカレーショップへ行く冬の夜、付き合っていた Y さんと最後に別れた夕暮れ ・・・ 暑い日も寒い日も、ここを猫背で俯きがちに歩いた。








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