コシオリエビみたいな形状の原始的な異尾類が、防御のために貝殻を利用することを覚えてヤドカリとなり、やがてヤドカリの中から陸上へ進出するグループが現れ、オカヤドカリへと進化した。
ここまで何万年何億年かかったのだろう?
進化のビッグ・バン、カンブリア紀まで遡れば、実に5億年か・・。
そんな地質学的な年月をかけた進化の過程を、わずか数十日間でダイナミックに具現するムラサキオカヤドカリのグラウコトエたち。
これが見たいがために、面倒な繁殖を手掛けているんやなぁ・・と、つくづく思うお留守番の連休初日。
育ったら育ったで持て余すんだけどね(^^;
さて、春まだ浅き3月9日に孵化。
約一か月をかけてゆっくりと変態し、37日目の4月15日からだらだらと上陸をはじめた琴絵さんたち。
4月29日現在で26匹が上陸を果たした。
こちら陸上槽で炊きたてのご飯を食べる琴絵さん。
そうそう、正しいニッポンのヤドカリに育つのだよ。
で、子供の好きなご飯のおかずといえば、もちろん卵焼き。
なんでも食べるなぁ、こいつら(笑)
早くに変態した個体は、日数的に稚ヤドカリになっていてもおかしくないのだけど、この子は眼柄の形状を見る限り、まだグラウコトエだと思われる。
いっぱしのオカヤドカリ気取りで陸上を闊歩してるけどね(笑)
一方で、上陸槽の水中には未だ裸のグラウコトエが2匹。
上陸したそげに浅瀬に寄ってきていたので、気に入りそうな貝殻を周りに撒いてやったのだが、興味は示すもののなかなか定着してくれず。
そろそろ、この急ごしらえの不細工な上陸槽を片付けたいんだけど、どうしたもんかな。
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