みーばい亭ブログ

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ももんじあかにく

2017-12-23 22:56:11 | 新・ほろ酔いキッチン

師走も押し詰まってきたけど、さしせまった用事は残った花柚の収穫なんかの庭仕事くらいで、比較的穏やかな休日。
堆肥を掻き混ぜつつ、物欲しげに裏山を眺めていてもそうそう肉が落ちてくるわけもなく、シジュウカラやメジロやヤマガラがにぎやかに通り過ぎて行くばかり。
さて、夕餉はどうしようかな?
と考えていたら、それは海からやってきた!
というわけで、ももんじシリーズ第3弾。
今週のももんじはナガスのアカニク。
ももんじ(獣肉)と、いうには微妙やけどね(笑)
まあ、今時・・というか、昔っからやけど、鯨肉は冷凍ブロックでしか手に入らないから季節感はないんやけど、なんとなく冬のイメージがあるのは無くてはならない相方「水菜」の旬が今頃やから。
で、もちろん今宵は「はりはり鍋」。

話は逸れるけど、某国民的素人レシピサイトに、「水菜のはりはり鍋」というのがあって笑ってしまった。
この分やと「牛肉のビーフシチュー」とか「ふぐのてっちり」なんてのもあるかもね。
御用とお急ぎでない方はぜひ探してみて下され(爆)

それはともかくとして・・・
はりはり鍋である。

酒と薄口で仕立てた出汁に黒胡椒をたっぷり挽きこむのがみーばい亭風。
アカニクはそのままだと出汁が血アクだらけになるので、片栗粉をまぶして下茹でしておく。
これを水菜と一緒にさっと出汁に潜らせてパクっ!

鯨の滋味  ジワ~!
水菜の爽味 シャキッ!
黒胡椒   ピリッ!
すかさず流し込むのは、先日開栓して馴染ませておいた「琵琶の長寿」の純米酒。

すっきりとしたまっすぐな旨みの純米酒が、それぞれの味を等間隔な平行線に整えて、どこまでも続く清々しさを感じさせてくれる。
(※個人の感想です)

ところで、はりはり鍋は古来よりはりはり鍋であって鯨鍋とは言わない。
つまり、主役ははりはりした青菜、つまり水菜であって鯨肉はあくまで脇役。
近頃は年中スーパーに並んでいる水菜だけど、水耕栽培と思しき味も香りも薄い「サラダ水菜」や、早植えしすぎて薹立ちしたばりばりの婆水菜なんかが多くて、いいかげん辟易する。
きちんと畑で育った野菜を旬に味わう。
こんな、当たり前のことが贅沢になってきたんやね。
庶民のアカニクも、今や牛肉並みの値やし。

昭和は遠くなりにけり・・・
って、別に懐かしくないか・・。
化学肥料、農薬使いまくりで、傍若無人に乱獲しまくりの時代やったし。
そう、今の隣国みたいにね(苦笑)

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