みーばい亭ブログ

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猪鍋!

2014-01-11 22:18:54 | 新・ほろ酔いキッチン

木の実や山の芋、それに蚓や沢蟹を食べて皮下にたっぷり脂肪を蓄えた12月中旬から2月一杯が一番うまい時期とされている・・・というようなことを、北大路魯山人が書いている(猪の味)と、筒井ガンコ堂が「梅安料理ごよみ」に書いていて、それをまた管理人がここに書いている(笑)
まさに時代を越えて受け継がれる冬の味覚(意味わからんが(^^;)が、久しぶりに手に入った。
片手に手拭、片手に桶持って、素っ裸で小踊り!したいところだが、そこのところをぐっとこらえて、冷静に料理法と相方の酒を吟味する。

オトナになったなぁ・・俺も(^^;

従来なら猪肉は薄切りにして1枚ずつ山椒の粉を振りかけてから、たっぷりの野菜や焼き豆腐、蒟蒻などと一緒に味噌仕立てのいわゆる「しし鍋」にするのだが、今回は鍋は鍋だがちょっと趣向を変えて、地元の猟師さんに教わった、白味噌仕立ての「上方風」に仕立ててみることに。

まず、薄切りにした猪肉を水に入れ、丁寧にアクをすくいながら、煮汁が澄むまでじっくりと煮込む。

牛蒡や葱など自己主張の強い野菜は避けて、合わせ入れるのはこれも旬の白菜と大根のみ。
猪の旨味を淡白な白菜と大根に染ませて楽しむ趣向。
野菜が柔らかくなったところで西京味噌と神聖の粕を少々加え、煮たつ前に火を止めて完成。
まったく臭みがなく、はんなりと甘味が立って、獣肉とは思えない上品なお味。
合わせる酒は、「豊祝 しぼりたて 生酒」。
伏見の酒らしいはんなりとした味わいながら、少々角の立った若さが西京味噌に溶けた脂と絶妙に調和する。
今後、みーばい亭の「猪鍋」はこの路線で行くことになりそう。

箸休めに氷魚や小鮎の飴炊き、年を越してほどよく漬かったお香々をつまみながら、お気に入りの盃でほろほろと酒をすすめる。

それにしても、ブランド付けて売ってる、あのべたべたと甘くて吐き気がするほど化学調味料をまぶした工業製品はなんとかならんかな。
お香々は日本人の食の基本中の基本やと思うんやけど・・・、誰が食うんや?あんなもん。
ま、うちは買わんからええんやけど、たまに亜鉛不足で味覚の麻痺したおばはんから貰うし・・・。
ほんま迷惑なっこって(‐‐;
ま、新年早々のぼやきはこれくらいにしといて・・・っと。
〆はお湯でゆるめておいた餅を残り汁に沈めて、お雑煮に。
猪出汁に西京味噌のお雑煮っちゅうのも酔・・いや、粋なもんで、満足満足。

野生のパワーをたっぷり血肉に換えて、今年も一年元気に酒が飲めるかな?

 

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4 コメント

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Unknown (ちょう)
2014-01-18 21:44:10
あけましておめでとうございます。
年末に一度コメント欄にて失礼した程度の者ですが…。

猪の鍋良いですね、とてもおいしそうです。
まだまだ味わうよりも勢いで食事をしてしまうことの方が多い若造です、ほぼ巡り会ったことがないため、とても興味をそそります。

様々勉強させていただいていたのですが、すさまじく魅力的な書き方をされる、食べ物の話が気になってしまい、そちらのほうも読み込んでしまっています。

どうとうことはないコメントなのですが…、つい書いてしまいました。
様々、更新楽しみにしております。
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Unknown (波風)
2014-01-19 13:42:16
ちょうさん
本年もよろしくお願いします。

冬のオカヤドカリは、どんな具合でしょう?
きちんと保温していれば、それほど大事はならないと思いますので、春までがんばってください。

草津といえば道灌ですね。
瀬田川を挟んで微妙に文化が違いますので、近いのに新鮮な感じがします。
何か美味しいものがありましたら、また御紹介ください。
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Unknown (ちょう)
2014-01-23 23:01:01
波風さま

ご返信ありがとうございます。

お気遣いくださり嬉しいです。
オカヤドカリ達ですが、温度20~25℃ 湿度70~80%を保つことが出来ております。
しかし、小さい個体の一匹が、貝殻より出てしまい、発見した時には既に手遅れとなってしまっておりました。
原因の追及等勉強不足を痛感しています。
反省してしっかり越冬させてやりたいと思います。

調べましたが、道灌とは草津のお酒ですね!
また色々コメント書かせていただければと思います、ありがとうございます。
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Unknown (波風)
2014-01-25 20:08:21
ちょうさん
こんにちは。

オカヤドカリが貝殻から出てしまうのは、長く飼っていれば必ず経験する事態ですね。
状況にもよりますが、他個体によって強制的に脱がされた場合を除けば、生体そのものに問題がある場合がほとんどですから、回復は難しいです。
残念でしたが、これも貴重な経験として、今後のヤドライフに生かして下さい。
私も随分多くのオカヤドカリを死なせてきましたし、10年近くたっても拙い対処だったと、後悔にさいなまれることもありますが、それも10年以上の寿命を持つオカヤドカリを飼育する醍醐味ですね(笑)
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