Mars&Jupiter

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アーノルド・バックスの交響曲第2番ホ短調&ハ長調を聴く、そして横濱人(はまじん)の夜

2013-03-03 14:15:06 | アーノルド・バックスの作品
昨日はウォーキングを休みました。
夜は元町の横濱人(はまじん)で妻の誕生日を祝う。
おいしい料理とともに、日本酒を何種類か飲んだ。
昨日飲んだのは、鍋島、伯楽星、やまユ、王禄などの純米酒や、
十四代龍の落とし子で、どれも印象深くおいしかった。
今回取り上げるのは、1883年生まれのバックスの作品の中で、
1924年から1926年にかけて作曲された交響曲第2番ホ短調&ハ長調である。
1924年に作曲にとりかかったこの作品は、
1926年3月26日までにオーケストレーションが完成したが、
初演は1929年12月13・14日の2回にわたり、
彼が曲を献呈した指揮者クーセヴィツキーにより行われた。
翌年1930年5月20日にはロンドンで、ユージン・グーセンスの指揮により、
クイーンズ・ホールにてイギリス初演がなされている。
今回聴いたCDはヴァーノン・ハンドリー指揮、
BBCフィルハーモニックの演奏によるもの。

第一楽章モルト・モデラート-アレグロ・モデラートは、
ゆったりと始まる60小節におよぶ導入部は不安な感じを伴って始まる。
金管楽器がファンファーレ風の旋律を鳴り響かせ、
弦楽器とハープにより幻想的な音楽になったあと、
金管楽器が力強い主題を奏でて、他の楽器もそれを引き継いで、
その後その主題を中心に展開していくのだが、構造は複雑である。
金管楽器が情熱的に盛り上げ、木管楽器が叙情的な旋律を奏で、
最後は冒頭のファンファーレ風の旋律が現れ、
金管楽器中心に悲劇的な感じの音楽で終わる。
第二楽章アンダンテは、ハープとフルートにより、
オスティナート風に音型が繰り返され、神秘的な感じで始まる。
弦楽器などがそれに絡んで、美しく叙情的な旋律を奏でていく。
1916年に作曲された交響詩「イン・メモリアム(追憶に)」の一部が、
この楽章の中に引用されているようである。
途中ドラマティックに盛り上がりをみせ、冒頭のハープとフルートの部分が現れて、
トランペット・ソロが鳴り響いたあと、弦楽器とハープ中心に最後静かに終わる。
第三楽章ポコ・ラルガメンテ-アレグロ・フェローチェ-モルト・ラルガメントは、
ゆったりとした感じで始まり、やがて金管楽器により荒々しく速い旋律が奏でられ、
弦楽器なども絡んでいくが、やがて金管楽器が力強い旋律を奏でていく。
続いて木管楽器で何度も繰り返される音型は他の楽器によって繰り返される。
そして冒頭の部分が再び現れて、第一楽章の主題も再現され絡んでいく。
さらにオルガンが加わって鳴り響き、壮大な感じになる。
その後弦楽器中心におだやかな感じの音楽になり、最後消え入るように終わる。

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