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ズデニック・フィビヒ(フィビフ)の交響曲第1番ヘ長調作品17を聴きながら東京駅から茗荷谷駅まで歩く

2008-11-09 07:06:58 | 古典~現代音楽チェコ編
昨日は東京駅から茗荷谷駅まで歩きました。
お茶ノ水大学の学園祭に行き、講堂に向かい、
教え子が主役を演じるモーツアルトの「フィガロの結婚」を聴きにいく。
家を出る前にカール・ベーム指揮による映像を見たので、
あらすじは分かったので観ていても分かりやすかった。
大学で管弦楽付きのオペラを上演するのが驚きである。
全体的には休憩後の第3幕以降の歌と演技がよかった。

途中聴いたのは1850年生まれのフィビヒの交響曲。
ボヘミアのフシェボジツェに生まれ、幼い頃から音楽を学び、
1865年にはライピチヒ音楽院に入学し、
この時番号なしの最初の2つの交響曲を作曲したようだ。
こんな交響曲がチェコにあったというのが聴いてみて驚きである。
交響曲第1番ヘ長調作品17は、
1877年から1883年の間に作曲された。

第一楽章アレグロ・モデラートは、
粗野であり、ボヘミア的な部分が感じられ、
のどかでなぜか懐かしい音楽である。
ドボルザークの交響曲に似て、迫力もある。
主題が様々な形で展開される技法はなかなかである。
最後の終わり方も颯爽としていい。
第二楽章アレグロ・アッサイはスケルツォ楽章で、
冒頭の軽快な曲で粗野な感じはいかにもボヘミア的だ。
三部形式で書かれ、トリオの音楽との対比がいい。
第三楽章アダージョ・ノン・トロッポは、
哀愁漂う民謡調の旋律が、主題として奏される。
途中情熱的な感じになり、また冒頭の寂しい音楽に戻る。
第四楽章アレグロ・コン・フォーコ・エ・ヴィヴァーチェは、
軽快で金管楽器が活躍し、溌剌とした主題が奏され、
フィナーレ楽章らしい祝典風の始まり方である。
対照的なもう一つの主題も愛らしく魅力的である。
音楽は最初の主題を中心に展開されていく。
最後第一楽章の冒頭の主題が再現されたあと、
第一主題が奏され華々しい感じで全曲を閉じる。

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