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ゲイル・トヴェイトのピアノ協奏曲第5番作品156を聴く

2013-10-13 10:09:44 | 古典~現代音楽ノルウェー編
昨日はウォーキングを休みました。
そろそろ今週あたりで北欧編については終わりにしようかと思っています。
今回取り上げるのは1908年生まれのノルウェーの作曲家トヴェイトが、
1954年に作曲したピアノ協奏曲第5番作品156である。
ベルゲンで生まれた彼は、ライプチヒで学んだあと、
パリに行き、その後は帰国し、民俗音楽の収集にあたり、
ピアニスト、作曲家としても活動した。
今回聴いたCDはホーヴァル・ギムセのピアノ、ビャーテ・エンゲセット指揮、
ロイヤル・スコティッシュ管弦楽団の演奏によるもの。
第一楽章「スプリンガルのテンポで」は、
ホルストの組曲「惑星」の「天王星」の冒頭を思わせる
金管楽器のファンファーレで始まり、荒々しい感じが続いたあと、
独奏ピアノが民謡風旋律を奏でて北欧的な雰囲気を感じさせてくれる。
スプリンガルはノルウェーの踊りの一つのようだ。
管弦楽も入り、ピアノが奏でた第一主題を繰り返していく。
フルートとヴァイオリンでもう一つの美しい旋律を奏で、
ピアノ独奏が荒々しく力強い感じの第二主題を奏でていく。
冒頭の主題も絡んでいくが、緊迫感のある音楽となっていく。
展開部に入り、それぞれの主題は絡みながら展開していく。
弦楽器は叙情的な美しい旋律を奏でていく。
ここでものどかな感じから、緊迫した音楽へと変化し、
盛り上がりをみせてクライマックスを気づいたあと、
冒頭の主題がフルートに再び現れ、独奏ピアノが絡んでいく。
そして、徐々に緊迫感が戻って、再び冒頭の主題を金管楽器が奏で、
弦楽器に引き継がれ、独奏ピアノと金管楽器、
そして打楽器が盛り上げて、最後力強く終わる。

第二楽章「danse aux campanules bleues」は、
弦楽器同士がゆったりとした旋律を掛け合いながら幻想的に始まる。
やがて、独奏ピアノのみとなり叙情的な旋律をつぶやくように奏でていく。
管弦楽が加わり、情熱的に盛り上ったあと、
いったん、静まっておだやかな感じとなり、
独奏ピアノも絡み、2つの音型をそれぞれの楽器が受け継いで静かに終わる。
第三楽章「ハリングのテンポで」は、
軽快な民謡的で舞踏風の旋律がピアノ中心に奏でられて始まる。
ハリングもノルウェーの踊りの一つである。
独奏ピアノ中心に主題が繰り返されて曲は進行していく。
途中独奏ピアノ中心におだやかで叙情的な感じの部分が現れたあと、
再び冒頭の旋律が軽快に奏でられル部分も現れ、
おだやかな部分と動きのある部分が繰り返され、
ラフマニノフ風の盛り上がりをみせたりもしながら、
最後独奏ピアノ中心に金管楽器も加わり盛り上がったところで終わる。

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