Mars&Jupiter

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ウォーロックのカプリオル組曲を聴きながら、二俣川から西谷まで歩く

2007-11-11 06:26:05 | 古典~現代音楽イギリス編
昨日は二俣川から西谷駅まで歩きました。
途中聴いた曲は1894年生まれのウォーロック。
ロンドンで生まれた彼も、ウォルトンと同じく、
音楽についてはほぼ独学であったという。
ピーター・ウォーロックという名前は本名ではなく、
ユダヤ系の音楽評論家フィリップ・ヘゼルタインが、
作曲家として活動する場合に使った名前のようだ。

「ディーリアスへのセレナーデ」は1922年に、
ディーリアスの60歳の誕生日のために作曲された。
ウォーロックは作曲家ディーリアスを一生涯崇拝していた。
英文の解説によるとフランスに住んでいたディーリアスの
家の近くには、彼の叔父を通じてディーリアスに出会い、
その後もディーリアスの家に訪れるなどし、交流を深めたようだ。
弦楽オーケストラのために書かれたこの曲は、
ディーリアス崇拝者のウォーロックらしく、
いかにもその旋律はディーリアス風である。

カプリオル組曲は1926年に作曲された作品で、
古いフランス舞曲から発想を得たようだ。
6つの短い小品からなる弦楽オーケストラ版は、
新古典主義的な趣を持ち、聴きやすい曲である。
4曲目のブランスルの軽快な感じは特にいい。

しかし、ウォーロックの生涯は36歳で終わり、意外に短い。
1920年代終わりには作品の創造力に衰えが出始め、
軽いうつに悩まされていたようだ。
ガス中毒で亡くなったようであるが、
自殺か事故死かはわからないようである。
なかなか作曲家というのも大変なもんだ。
コメント
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