そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

汚染水の海洋投棄に反対します

2023-08-23 | 原発と再生可能エネルギー
岸田文雄は、東京電力福島第1原発の汚染水を明日24日に海洋投棄すると正式決定したと、海外メディアも報じた。近隣国に限らず世界各国はも関心が高い。海水は国境に関係ないからである。
日本の報道は、一斉に「処理水の海洋放出」という言葉を右へ倣えと統一し誤魔化しの手口をそのまま引用している。これは明らかに、「汚染水の海洋投棄
」に他ならない。
50年以上原発反対運動の末席にいた者として、原子力発電に係わる権威即ち政治家、研究者、電力会社、報道、自治体がどれほど嘘を並べてきたか具に体験している。
新宿にあった浄水場が取り払われて跡地にはないが相応しいかという問われた時に、真っ先に「原発」と言ったのが広瀬隆である。「新宿に原発を」という穂がベストセラーになった。原発は安全で事故など起きないという東電に主張を逆手に取ったのである。送電による電力の消耗もなく、温水は周辺でいくらでも必要になるというものである。
以降、国は原発は地方に作ると法で決めてしまった。この応訴は今でも生きている。「原子力、明るい未来のエネルギー」は虚構である。
日本は世界で唯一、政治主導で原発を導入したからである。不都合なことは隠すし、改竄するし、それも出来なければ廃棄する。バレるまで嘘をつき通す。
安倍晋三の、「アンダ-コントロールにある」と言ったこの嘘が頂点である。
こ言葉で、何事もなかったように東京オリンピックは金まみれの汚れた大会であったが、開催された。
中国政府は処理水を「核汚染水」と呼び、海洋投棄に繰り返し反対しているが、反発は至極当然である。
日本政府の唯一の根拠は、IAEAが賛同してくれたというものである。IAEAは自ら調べたわけでもなく、東電の報告を聞いただけである。風評被害ばかりを先行するのも奇妙である。風評被害しか起きないと言いうのであるが、政府はそれを金で解決するというのである。
汚染水は134万トンとのことであるが、単純計算で30年は続くという尾である。7年前の漁民の同意がなければ、投棄はしないはずであったが、岸田文雄はこれを反故にして、明日正午に汚染水の海洋投棄をするというのである。
僅か7年前の約束を反故にした人物が、30年あるいはそれ以上になろうが、何が起きても対応するというのである。
奇妙なことはいくらでもある。無害なものなら何故貯め込まなかければならなかったのか?安全なものなら何故希釈しなければならないのか?安全なものなら何故一キロも先に投棄するのか?
安全で無害なものなら何故利用しないのか?中国に言われて反論もできないが、飲用や農業相に使えばとは言わないまでも、建築や工場での利用などなど、汎用範囲はいくらでもあるはずである。何も海洋投棄などすることはない。
汚染水を海洋投棄しなければならないのは、有害で危険であるからに他ならない。福島第一原発の汚染水に海洋投棄に反対する。


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1 コメント

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持続可能なナンチャラ… (ノブ)
2023-08-24 11:34:23
福島第一原発全体を遮蔽ダムで囲まない限り地下水は永遠に燃料デブリと接触し続ける。
今あるタンク内の全てを捨て切っても新たな汚染水が発生する。つまり汚染は持続し汚染水海洋投棄は持続可能な事業となり商売として成立つことになる。
本来は東電がやろうとしている事に体を張って阻止するのが政府の仕事であり岸田首相の仕事である。
国民の健康と安心を奪う政府はいらない。
私も汚染水投棄に断固反対する。
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