そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

はだしのゲンがいては困るのである

2023-02-21 | 平和

漫画「はだしのゲン」は自民党支持者や教育員会からよくターゲットにされる。10年前の本ブログの記事であるが、またまた理屈にならない理屈で排除しようというのである。ゲンが裸足でいることの方がよっぽどおかしいハズなのに、腹が減って鯉を盗んだことが、現場の先生方が説明できないというのである。若い先生は盗むことが良くない、子どもに説明できないというのである。
はだしのゲンのアニメ上映会を、統治の九条の会でやったことがある。通常より多くの人たちが集まってくれた。内容もとても解り易かったという感想が多かった。
著者の被爆者の中沢氏は長年、ほとんど偶然に自分が生き残ったことの贖罪があって、そのことを克服してからは、生き残った自分が原爆の本当の姿を届けること、残すことが使命として書き続けているというのである。
本当のことを漫画でも描くと残虐である。首が飛んだり目玉が飛び出したりと、凄惨なものである。そのことが忌み嫌われたのは、建前教育論者たちの声である。現在でも多くの図書館では、閲覧に様々な制限が加えられている。
中沢氏本人にしてみれば、これでももどかしく思っている。暴力漫画ではもっと激しいことであっても非現実であるから、凄惨さはほとんどなく問題になることもない。政治的な意図がうかがわれる今回の、ゲン排除である。
はだしのゲンには、原爆の悲惨さを訴えるだけではなく。平和の必要性を強く訴えている。だから嫌われるのである。防衛費倍増の妨げになるものは、あっては困るのである。


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