そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

名護市民の選択に敬意を表したい

2014-01-20 | 政治と金

名護市長選挙は、当初の予測を大きく上回る4000票もの大差をつけて、基地建設反対の稲嶺氏が当選した。沖縄市民の感情は、77%もの人が基地建設に反対である。政府自民党の、金をばら撒く古典的なPhoto
手法で、疲弊する地域をねじ伏せようとしたが、適わなかった。
石破幹事長は、口約束だった500億円の援助はもう止めたと発言している。
平然と公約を捨てて全く逆の姿勢に転じた、仲井真知事は辺野古移転はも言う決めたのだから、今さらどうのこうのというのはないと発言する始末である。
今回の、稲嶺氏の勝利に貢献したのは明らかに、仲井真知事の翻意である。県民の怒りは、もう金ではなく自分たちの地域振興をやりたいという、メッセージである。
沖縄(琉球)は、1609年の薩摩藩の琉球侵攻、更には1879年の明治政府による琉球処分という併合、第二次世界大戦の末期には本土防衛の防塁として沖縄戦は戦われ12万人以上の県民が犠牲になっている。
終戦後は、アメリカの占領地となりアジア侵攻の基地として、その後の密約による虚偽の本土並み返還は安倍晋三の伯父の佐藤栄作が行って、基地の島として今日至っている。
まともな感情のある人間であるなら、基地建設は拒否するのは自然な成り行きである。
原発も同じであるが、お金をもらうくらいなら貧乏でも自然豊かに暮らしたいという声が、日本中で大きくなりつつある。政府は、名護の声を受け止めて、辺野古基地建設を見直すべきである。
今回の名護市民の選択に敬意を表したい。

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2 コメント

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通りがけ様 (そりゃないよ獣医さん)
2014-01-21 17:08:52
通りがけ様
ご趣旨が判然としません。
論旨が一貫していないし、歴史的事実を推測と思い込みで、自らが有利な内容に置き換え理解しようとされています。
歴史を基本から学び、史実に則った事実を積み上げてから、自らの価値判断を行うべきと考えます。
明日コメントは削除しますから了解ください。
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目に余る対米従属が指摘されるようになって、かな... (ひまわり)
2014-01-22 02:00:34
目に余る対米従属が指摘されるようになって、かなりの時間が経ちました。
小泉政権の時のイラク戦争への衛隊の派遣と " 日米同盟 " の深化。
グローバリゼーションの名の下に進められる構造改革、さらにはTPPへの参加…。
昨年の3月にはオスプレイが海兵隊岩国基地 (山口県 ) に飛来し、そこを拠点に四国上空でも低空訓練を繰り返しました。
沖縄県外では沖縄のように直接的な暴力にさらされる危険は少ないし、それは決定的な差でもあるけれど、常にアメリカに隷属し、外交も政治も司法も経済も社会も、人々の生活の隅々までも、彼らに都合よく操られている構造は、本土だって同じです。
日米安保体制の枠組みが、他のあらゆる価値体系に優先されるからです。
断じて沖縄だけの問題ではないのです。

2015年までには、中国・インド・ASEAN ( 東南アジア諸国連合 ) 諸国の成長に支えられて、アジアは世界最大の経済圏となる。
そして世界貿易のそれぞれ三割を支配してきた米欧をしのぐ一大消費市場となる。
2010年のGDPでは、トップはEU、2位はアメリカだが、すでにASEAN + 3 ( 日中韓 ) は13.84兆ドルでアメリカに並び、ASEAN + 6 ( 3 + インド、オーストラリア、ニュージーランド ) は16.76兆ドルで、EU・アメリカをしのいだ。

10年前は 「 新しい中世 」 といわれ、統合、拡大ヨーロッパが光を浴びた。
EUは、2004年から2007年に中・東欧など12ヶ国に拡大することにより、全体の経済力ではアメリカを抜いた。
21世紀においては、「 米欧近代世界システムの衰退 」 と「 歴史と文化の深みを持つ新興国地域、アジア地域の成長 」 が著しい特徴である。
グローバル化の進展と並行して、先進国と新興国が、転換し始めている。
欧州、アメリカ、アジアの「 地域主義 」が、それぞれ進行しつつあるだけではない。
21世紀の特徴は、地域主義とともに新しい地域 「 間 」主義が気づかない間に、著しい速度で進展している。

EUとアジアの間でも、地域 「 間 」協力としてASEM ( アジア欧州会合 ) が、進展してきた。「 東アジア共同体 」 が遅々として進まない間に、アメリカが望みEUも望む、「 アジア太平洋 」、「 アジア欧州 」 という地域 「 間 」 協力が、アジアの地域協力をしのぐ速度で急速に進展している。
なぜ、地域 「 間 」協力なのか。
それは、先進国の 「 生き残りをかけた競争 」 だからである。
「 成長し繁栄するアジアと結ばない手はない 」。あるいは何よりも、近代世界システムの転換、グローバリゼーションの結果による 「 先進国の競争力の低下 」 と新興国の経済成長が、「 貧しさを逆手にとっての「 競争力 」 により先進国をしのぎ始めている根源的な状況がある。
200年にわたり近代世界を支配してきた欧州とアメリカが、「 成長するアジアを押さえ富を得なければ未来はない。」と考え、生き残りをかけて、アジアに接近してきているのである。
そもそも植民地化自体が、豊かなアジアへの軍事力と科学技術で優った欧米の寄生であったとも言える。

2011年3月に突如おこった東日本大震災、福島原発事故ー
今回の大災害と原発事故は、温暖化対策がむしろ「 グリーン・エネルギーたる原発のルネサンス 」 を促進してきた事実が、人間のせいぜい100年単位の 「 短い 」 経験値の上に載っておりそれ以上は「 想定外 」 となる皮相なものであった。

世界第2位の経済大国から転落し、さらにインドなど新興大国から追い上げられる私たち日本は、これからどこへ向かうべきなのか? 今こそ、自然との共生、地域の協働、「 人 」を中心とした安定と繁栄を検討すべき時に来ているのではないでしょうか。
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