そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

安倍・菅の残滓を処理する能力がこの政党にあるだろうか

2021-09-05 | 民主主義

現在の自民党の抱える閉塞感のすべては、安倍晋三がばら撒いたものである。桜を見る会前夜祭だけでも120回も虚言答弁を国会でやって逃れているが、お咎めなしである。その桜を見る会前夜祭では、明らかに公職選挙法違反が行われていたにもかかわらず、お咎めなしである。森友学園、加計学園問題でも歴然とした犯罪行為が行われていたにもかかわらず、お咎めなしである。国家権力の頂点にいる人物が犯す犯罪が容認されたまま、継承された菅義偉であった。
菅義偉が心置きなく相談できた人物が、息子年齢の小泉進次郎だけだったとは驚きである。その小泉は記者会見で涙を見せるとは、自民党内には人材が枯渇しているという証である。安倍麻生に見限られた菅には、なげ出ししか残っていなかった。
菅がやっとメモなしで会見できたのは、退陣表明だったとはいかに低質の人物であったことかと思われる。その理由も、コロナ対策に専任(専念の間違いか)するのが理由だという、意味不明の無責任な理由である。
安倍晋三を踏襲する菅義偉の政権投げ出しである。今回は詐病ではなく能力不足による投げ出しである。それもいいだろう。自民党らしい。

自民党が票を集めるのは、権力つまり予算を握っているから、つまり国の金を恣意的に使えるから国民にすり寄らせるのである。国会議員にはポストをちらつかせ、官僚には人事権で恫喝することで従わせる。
金と人事権による恐怖で政治を動かす劣化した自民党は、政策論議や論証もしなければ、政治家に胆力も言葉すら失わせている。
安倍のような無知で、菅のような無能で、麻生のような無教養で、二階のように傲慢な人間にすり寄る、未経験で未熟なチルドレンたちは従順になるばかりである。この政党の総裁選挙は、政権維持のためのセレモニーのように見えてならない。
自浄能力がこの政党にあるか大いに疑問であるし、国会にもあるとは思えない。劣化する日本をさらに加速するのかブレーキをかけるか転換点にあると思われる。

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