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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

政治の使命を考える

2014-06-18 | 安倍晋三

政治は一体何のために存在し、機能しなければならないのか?安倍首相が盛んに「国民を守る」という言葉を繰り返しているの見て、政治の本来の目的を彼らは失っていることに気が付いた。

政治の果たさなければならない最大の任務は、富の再配分である。自由経済の元では、必ず大きな資本が市場経済で有利に展開する。大きな資本に富が集まるし、偶然による幸運が富もたらすこともある。 当然その反対のこともある。
政治が放置すれば、富める者はより金持ちになり、貧しいものはより貧困になる。富める者はより多くの機会を得られることになり、政治すら支配するようになる。貧しいものはそうした機会どころか、労働に追われ時間さえなくなる。
Photo先日放映ETV特集「本当は学びたい」を見て、つくづくこの国の政治の貧困を思った。子供たちの貧困の現状をルポしたものである。左の図は、貧困がもたらす子供たちに起きる、負のスパイラルである。
親が亡くなったり障害者だったりした結果、子供たちは経済的な貧困に陥る。現在子どもの6人に1人は、こうした貧困にあるそうである。
貧困の結果として、虐待や病気や不十分な衣食住の環境に陥り、孤立し勉強環境がなくなる。その結果子供たちは成長しても、さらなる貧困に陥ることになるというのである。
多くの場合母子家庭で、子供たちは中卒か高校中退となる。このような家庭環境の子供たちは、貧しいがゆえに社会のどこにいても結果だけを求められる。
小学生の7割が塾に通っているそうであるが、それも叶わない。友達が遠のくし学力が追いつかない。もちろん子供たちに責任があるわけではない。
雇用の多様化として、企業者に有利な制度が導入され、非正規雇用が圧倒的に増えたが、彼らの殆どがそうした不安定な雇用関係を強いられることになる。小泉と竹中が導入したものである。
新自由主義は、富める者を富ます考えである。貧困を産もうとしているのではないと反論するであろうが、恣意的でないと思うだけであって、極めて少数の富める者と結果として大量の貧困層を産むのであPhoto_2 る。更にはその下に位置する、相対的貧困層を産むことにもなる。
殆どの国民にとって関係ない国益を振りかざし、日本を武装国家に変貌させることが政治の使命と思い込み、憲法を仇にすることが政治ではない。貧困は社会とっても大きな負担と不安につながり、人権すら侵害する。
安倍晋三の脳細胞には、政治の本来の姿を認識するDNAが存在しないのであろう。

コメント (2)
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