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そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

G7サミットがロシアを中国へと押しやる

2014-06-05 | 政治と金

ベルギーのブリュッセルで、G7サミットが開催されている。本来であれG7 ば、ロシアのソチで行われるG8サミットになるはずであった。ウクライナ問題で、先進国(この言葉は嫌いであるが便宜上使う)がロシアを排除 したのである。
ソビエトが崩壊してようやく経済的復興してきたロシアを迎え入れたものの、また排除して元に戻った。冷戦時代の、西側だけの会議となったのである。
懸命にロシアを非難するオバマであるが、地理的にも経済的にも民族Photo_2 的にも繋がりの誓い、EU諸国はそれほど乗り気ではない。然しこのような会議にしてしまうと、ロシアを中国へと追いやることになる。彼らも望んでいないはずである。
カナダやイタリアの小国を抱えて、ロシアを排除し、中国を寄せ付けないようでは、多極化した世界への影響力は格段に低下する。
偶然にもウクライナとシリアの大統領選挙が、前後して行われた。G7はウクライナの選挙を正当化し、シリアを不法で茶番だと非難する。ロシアはこの逆である。中国もこれに追随する。どこが違うのか。
これでは紛争、内戦を解決するどころか拡大させるばかりである。G7の開催は、どのような声明を出そうともかつての威力はない。
日本は、先進国の仲間入りの栄誉を貰って、さぞ安倍首相は嬉しかろう。しかし、G7の比重は、ウクライナ、シリア、リビア、中央アフリカ、イランそして北朝鮮などと続き、東南アジアの問題は、格段に薄い。
G7_2 一部アジアのロシアが抜け中国排除では、当然の結果である。日本がG7のメンバーであることが、かえって中国との関係を悪化に導くことになる。
1975年に仏、米、西独、英、日の先進国首脳会議G5が発足して、40年になる。かつての侵略国の大国が作り上げたお話の場は、今回のG7で、主観的で狭視的なサロン会議で紛争解決能力がなく、すでに崩壊したとみるべきである。

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