竜巻で大事故が起きているアメリカのオレゴン州で、アメリカ政府でさえ認可していない、遺伝子組み替え(GM)の小麦が発芽していることが確認された。小麦の遺伝子組み替え作物は、モンサントが1989年から2005年までオレゴンで試験的に栽培していた。
現在世界のどの国も、小麦の遺伝子組み換え作物を認可していない。モンサントが、小麦の遺伝子組み替え作物を市場に出さなかったのは、儲からないと見たからである。
モンサントの遺伝子組み替え作物の目的ははっきりしている。このブログで何度も書いてきたことであるが、自社の除草材であるラウンドアップを使っても、影響を受けない作物を作るためである。ラウンドアップに用意があるという意味で、「ラウンドアップレディ」と呼ばれている。今回も、除草後の圃場で農家が不審に思って、検査を依頼したものである。
ラウンドアップレディは、除草剤の販売で一儲けして、GM作物は一度作付すると継続的に購入しなければならないため、種子でまた設けるという二段構えの商売である。種子を継続して購入しなければならないのは、特許を取得しているからである。
モンサントは、パパブッシュの時代にロビー活動を積極的に行い、自社に有利な法律や制度を政府に作らせている。GM作物は、品種改良と同じとパパブッシュを取り込んで、商品の記載も必要ないとしているのである。アメリカではである。
日本はもちろんのこと、EU諸国は全くこれを認めていない。世界のGM作物の90%は、モンサント社製である。アメリカの大豆の93%、トウモロコシの88%はG
M作物である。
5月25日に世界中で、反モンサントデモが行われた。200万人が参加したと言われている。モンサント社の利潤追求のためなら何でもやる阿漕(アコギ)な商法は、今に始まったことではない。
ダイオキシン枯葉剤で大儲けして、PCBで環境を汚染しながら次世代まで延々と引き継がれる傷跡も、すべてモンサント社製である。
枯葉作戦の次世代への後遺症も、劣化ウラン弾の被爆もアメリカは認めていない。今回作付中止から、3年経過して発見されても、GM作物が無害と言い放ったところで、根拠もなく何の説得力もない。TPPではこうして、アメリカは経済力で封じ込めるのである。
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