「この夏は電力が不足することになります」と、北海道電力が盛んにコマーシャルを流していた。更に、計画停電の一覧表が各家庭に配布された。
お役所に行くと、使われていないところの電機は切ってあった。トイレも使うときに点けてくださいと張り紙がしてあった。勤勉でお人よしの国民は、懸命に節電に協力して計画停電に備えた。これは、電力不足とは関係なく良いことである。
節電グッズも盛んに売れている。節電商品が開発され、エコな家電が売れているらしい。
こんなに暑い日が続く毎日であるが、計画停電はなかった。関電で16.9%、東電では14.5%も電力消費が落ちているというのである。
国民が節電に協力したためらしい。この国の住民はお人よしである。電力足らないキャンペーンは空回りに終わった。電力会社の騙し作戦のおかげで、国民は一層エコになった。
電力足らないキャンペーン、節電恫喝作戦が出鱈目な根拠に、基づいているに他ならない。広瀬隆氏は、電力は足りていて、今年は5%も多く生産されることになると断言していた。その通りになった。
電飾使用最盛時期を過ぎたが、電力会社からの説明はない。どのような言い訳をするのか興味がある。
電力会社の騙しのテクニックは、値上げの数字の中にも隠されているに違いない。電力会社は次第に信用を国民から失ってゆくことになる。