goo blog サービス終了のお知らせ 

そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

モンサント社の恐怖その3

2008-06-24 | 政治と金

10 現在のモンサントの経営を支えているのが、除草剤の「ラウンドアップ」の販売である。遺伝子組換え種子の開発も、もともとラウンドアップには影響されない品種の開発にあった。

こうした品種は、「ラウンドアップ・レディ(ラウンドアップに備えている)」と呼ばれ、農作業を大幅に軽減させた。モンサントは、除草剤と種子をセットで販売するのである。

モンサントは、遺伝子組み換えの大豆をアメリカ市場に出して、わずか10年で90%を占めるまでになった。多収穫と除草軽減などで、瞬く間に広まったのである。しかしながら、雑草ひとつない農地は異常に思える。

遺伝子組換え種子(GM)は、前述のようにアメリカでは品種改良と同等に扱われている。特段5 の表示もなされることがない。このことに関して、彼らが政治的に動いた事実は確認されている。

もうひとつ、モンサントが遺伝子組み換え種子について行った大きなことがある。特許権を取得したのである。要するに、毎年毎年買い付けなければならないのである。

3 遺伝子組換え種子を購入するためには、すべての農家は契約書を提出しなければならない。収穫した種子を、播くと特許権の侵害になるのである。収穫以外に使用できないのである。そのために、モンサントは「遺伝子警察」を設けている。

作付した農家が、種子をどこかに隠していないか、遺伝子警察は常時見回ることになる。疑わしいことがあると、即座に訴えられる。訴えられると、事実無根であっても、ほとんどの農家は争わない。仕事ができなるからである。

さらに、モンサントは世情の動向にも敏感である。例えば、トランス脂肪酸の少ない大豆の開発など対応が早い。

遺伝子組み換え作物は、アメリカではすでに公然の事実として定着しつつある。世界は、遺伝子組換えの普及を待っているとまで公言している。モンサントは食糧危機を待っているのである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羅臼港

春誓い羅臼港