イスラエルは、パレスチナ自治区ガザを武力で封じ込めている。報道は少ないが、毎日のように複数のパレスチナ人が殺害されている。
アメリカがワシントン郊外のアナポリスで、お気に入りの中東諸国を集めて会議を開いたが、その直後からパレスチナを支配するハマスを閉め出し孤立化を狙ったものである。これが「アナポリ ス精神だ」とも言われている。
ガザの住民がエジプト側の壁の一部を、1月23日に爆破した。兵糧作戦に苦しんでいた人たちはこぞって、エジプトに買い物に出かけた。誰が爆破したかは解らないが、カマスかその支持者であることには違いない。壁は、十数カ所ほとんど同時に破壊されたようである。
エジプトは、武器を持っていないことを条件に黙認するようである。ここには、 以前からあった、密輸のためのトンネルが掘られていたが、今は堂々と車すら通っている。
昨年6月にハマスが実効支配するようになって風さにかかったイスラエルは、今回人道支援や生活物資まで止めてしまった。イスラエルは国連などの非難を無視しながら、兵糧作戦を行っていたが力の作戦は力の抵抗を産むだけである。
中東問題の最も大きな問題は、イスラエル問題である。2000年前のことに対する判断能力は私にないが、戦後国際連盟がイスラエルを大国の多数決で強行し、建国を認めたことにある。
パレスチナ人は、ここに西欧祖国の文化と技術と資金を投入した。以来起きた、中東戦争の死者数はイスラエル人1人に対し、パレスチナなどどのイスラム圏の人は270人死亡している。
常に、イスラエルは戦闘では勝利してきているのである。武器の能力や資金力の差は歴然としている。残念ながらイスラエルにその裁量はないようである。
今更パレスチナを無くすわけにいかないが、強者は引き下がることで和平は実現する。