ブルセラ病は、ブルセラ菌で発症する牛や豚の流産などを引き起こす、人にも感染する病気である。感染力はそれほど強くはないが、チーズなどを介したり直接接触して感染する。知人の獣医師も感染して、睾丸が大きく腫れ上がった。日本では隔年で全頭検査を実施している。
我が国では、当地で40年ほど前にニュージーランドから輸入した牛が持ち込んで、感染が広まった経緯がある。感染が確認されると、強制淘汰される。補償金はでる。
我が国では長年発症していない、ブルセラ病がイタリアで発祥した。なんと、モッツアレラチーズを作るために飼養されていた、バッファローに発生したようである。
場所は、イタリア南部のナポリ近辺である。ナポリは現在ゴミ騒動の真っ最中 である。ナポリにはゴミ処理場はなく、周辺の自治体に頼っていたが断られて、その後の対策がなく町中がゴミの山になって異臭を放って暴動も起きている。
イタリアタイムスは、ゴミ騒動のためにモッツアレラチーズの売れ行きが、40%も落ち込んだ。今度は、ブルセラ病でもっとダメージを受ける。けれどチーズは大丈夫だとも報道している。ピザの売れ行きは好 調だそうである。
チーズ用に飼育されているバッファローの、30%も感染しているそうである。そうなるとかなり時間的な経過があるはずである。モッツアレラチーズが安全だとは、とても信じられない。
そこで、3万~5万頭のバファローを淘汰することに決まったようである。ところが、牛や豚たちの偶蹄目の感染状況は報道されていない。我が国の、防疫体制に比べると、何とも貧相な内容である。