そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

こりゃ京都じゃないゼ

2006-10-30 | 世界遺産

京都の兄が病気で入院したので、見舞いに行った。京都は私が育ったところである。兄の入院する病院は、郊外の西山の方にあった。ここは、高校の親友が結核で入院していた病院であったことを思い出すのに、かなり時間がかかった。

結核療養所は、何所も町外れにあったものである。自転車で友人を見舞いくのに、かなり時間がかかった。田や畑を越えた丘陵の中腹にこの療養所があった。自転車をこいで登った病院からは、京都の町が遠望できた。田園風景の彼方に京都の町並みが広がっていた129130014 のである。

ところが今は、病院までは郊外の住宅地を抜け出てやっと辿り着ける、町に中に埋もれたようになっていた。往時の風景はほとんどない。

それは近郊ばかりではない。病院から見渡す京都の町が、周辺に乱立するビルディングがコンクリートの壁となって、見えないのである。

ところで、京都は世界遺産に指定されていたはずである。観光開発に京都の町は、古都061026_4 としての風情が急速に喪われつつある。とりわけ、周辺は古都の風情や面影は全くない。

左のような街中で見つけた、下町の光景に少々安堵したが、それは、多分時代に取り残されたとか言うような理由で、そのうち取り壊されることになるであろう。

知床も、同じく世界遺産となったがやがて、人間生活の不便さや経済効率などから、破壊されてしまうことになるであろうか。杞憂であれば良いが・・・

コメント
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