― 新小結の場所で14勝1敗の好成績、殊勲賞と技能賞を受賞された摩羅の川関にお話をうかがいます。まずはダブル受賞、おめでとうございます。
(摩羅の川) 「ありがとうございます。優勝を逃した時点で三賞も厳しいなと思っておりましたので、殊勲賞と技能賞をダブルで頂けるとは大変驚いております。」
― 震災から2カ月以上経過しましたが、東京でもいまだにときどき余震があります。震源地にちかい岩手ではまだまだ落ち着かない毎日を過ごされていらっしゃるかと思いますが、ふだんの生活についてお聞かせねがえますか?
(摩羅の川) 「やはり岩手も余震が多くて落ち着きませんよ。家でも気を張っているからか、仕事の疲れがなかなか体から抜けません。まらの方はしっかりと抜けているのですが…。」
― 摩羅の川関は「結果報告の文章がうまいので、記事にしやすい」と協会内で高い評価を集めています。結果報告を書くときに心掛けていることなど、お聞かせください。
(摩羅の川) 「心掛けていることなどは特にありませんね。ただ、以前にもお話したかもしれませんが、まらが投げかけてくるイメージを素直に受け止め、それを文章としてまとめているだけです。まらと以心伝心で通じる事が大事ですね。」
― 文章が上達したのもさることながら、技能賞の決め手となったのが14日目の取組です。「奥様に『まらずもう嫌いの嫁がさ、肉を食わせないで負けるようにしむけたんじゃね?』という記事を読ませ、奥様を怒らせて大量の肉を食卓にのせてもらえるよう誘導した」という斬新な作戦が評価されたわけですが、あの記事は摩羅の川関が「ほれ、この記事読んでみ?」と奥様に読ませたわけですか? それとも、奥様がふだんから自発的に「まらずもうブログ」をチェックなさっている、ということなのですか?
(摩羅の川) 「前者です。まらずもう嫌いの嫁が自ら進んでブログをチェックする訳ないですよ。あの技を使うのは危険な賭けでしたが、成功して良かったです。」
― 殊勲賞は27連勝を評価されての受賞となりました。その27連勝目は奥様のご実家での勝利となりましたが、奥様のご両親は、娘の夫がまらずもう力士であることについて、どのようにおっしゃっていらっしゃいますか?
(摩羅の川) 「嫁が嫌悪しているくらいですから、嫁の家族もダメだろうと思ってカミングアウトできずにいます。話によると、嫁の実家では下ネタは禁句らしいので話すことを躊躇ってしまいますよね。ただ、いずれカミングアウトしたいとは思っております。」
― さて、夏場所はいよいよ大関とりの場所となります。周囲からは、ふだんどおりの実力さえ発揮できれば問題なく大関だ、との声もあがっていますが、大関昇進へむけての意気込みをお聞かせください。
(摩羅の川) 「大関昇進へ向けてですか…。実はあまり実感が無いんですよ。来場所の目標は優勝奪還です。その結果として大関昇進が付いてくると良いですね。」
― さいごに、奥様ならびにファンのみなさまに一言おねがいいたします。
(摩羅の川) 「来場所は優勝を奪還します。見ていて下さい。」
― 殊勲賞・技能賞を受賞されました、摩羅の川関にお話をうかがいました。ありがとうございました。
(摩羅の川) 「ありがとうございました。」