― きょうは播潟さんのお話をききます。こんにちは。
（播潟） 「よろしくお願いします」
ー まらの調子はどうですか？
（播潟） 「どうなんですかね？ 朝晩はすこし涼しくなってきたのでよく眠れてはいます」
― まらも絶好調、と。
（播潟） 「いや、まらにまで元気が伝わっていないですね」
― さいきん変わったことはありませんか？
（播潟） 「あいからわずです」
― ……えー、秋は果物がおいしい季節ですが、好きな果物はなんですか？
（播潟） 「柿が好きです」
― ……なにを聞いていいかわかんないんですけど、アピールしたいところはありませんか？
（播潟） 「ありません」
ー そうですか。播潟さんにお話をうかがいました。ありがとうございました。
（播潟） 「ありがとうございました。
まらずもう力士が大相撲の番付でいえば誰くらいに相当するのか、表にしてみました。
| 地位 | まらずもう | 大相撲 |
|---|---|---|
| 理事長 | 毛呂乃（けろの） | 八角親方（はっかくおやかた） |
| 東大関 | 金精山（こんせいざん） | 高安（たかやす） |
| 西大関 | 玉椿（たまつばき） | 豪栄道（ごうえいどう） |
| 東十両6 | 蒼狼（そうろう） | 水戸龍（みとりゅう） |
| 東三段目57 | 播潟（はりがた） | 琴福寿野(ことふくじゅの) |
| 西序二段22 | 明烏（あけがらす） | 福ノ富士(ふくのふじ) |
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― どうですか？ 気になる力士はいますか？
（玉椿） 「水戸龍関って水戸出身じゃないっぽいよ」
― へえ。どこ出身なんですか？
（玉椿） 「モンゴルだってよ。蒼狼もモンゴルだし、ちょうどいいやね」
― なんでそんな紛らわしいしこ名にしたんですかね？
（玉椿） 「たぶん師匠が水戸泉だからだと思うけど、ほかの弟子はべつに『水戸なんとか』じゃないんだよねえ」
― うーん、不思議ですねえ。
（玉椿） 「水戸泉っていえばさ、千葉のほうに木戸泉って酒蔵があって、つい読み間違えちまうよね」
― ああ、おいしいですよね。
（玉椿） 「まあ酒ならなんでもうまいけどな」
＜通算600勝＞
・毛呂乃 あと9 （現在591勝）
＜幕内通算600勝＞
・玉椿 あと6 （現在594勝＞
・毛呂乃 あと9 （現在591勝）
＜通算300敗＞
・玉椿 あと1 （現在299敗）
＜通算700出場＞
・蒼狼 あと3 （現在697回）
＜連続700出場＞
・玉椿 あと8 （現在692回）
＜連続敗北歴代1位＞
・玉椿 更新中 （現在15連敗中）
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― まず注目は幕内通算600勝でしょうか？
（玉椿） 「毛呂乃とわしが3勝差なんだね。どっちが先に達成するか、ちょっと予想がつかないね」
― 玉椿関は八日目までに6勝2敗でいけば先に達成できますよ。
（玉椿） 「いけると思うか？」
― さいきんの調子を考えると、ちょっと苦しいかもしれませんね。
（玉椿） 「しかし通算記録で毛呂乃に追い越される日が来るとはねえ。わしのほうが300回くらい多く出場してるから、逆転は相当に難しいと思ってたんだけどねえ」
― ちなみに、幕内通算じゃなくて、ふつうの通算勝利数だとどのくらい差があるんですか？
（玉椿） 「わしが613勝、毛呂乃が591勝だから、えーと……22勝差かね」
ー いま、引き算にけっこう時間かかりましたね。
（玉椿） 「さいきん足し算とか引き算とかに自信がなくなってきてさ。こういうところにも老化がでてくるんだよね」
― 22勝差だとどのくらいで逆転されますかねえ。
（玉椿） 「わしが平均10勝ペース、毛呂乃は14勝ペースだから、だいたい5場所ってとこかね。たださいきんわしの勝率が落ちてるからね。もうすこし早いかもしれん」
― 蒼狼関が通算700出場目前です。
（玉椿） 「通算355勝342敗か。これだけ長くやってて勝ち越してるのは立派なものだね。十両以上を維持して出場回数を稼ぐには、これくらいの勝率は必要ってことなんだね」
― ほかに気になる記録はございますか？
（玉椿） 「そういえば、わしの連敗記録がまだ更新中なんだね。初日に負けると、通算300敗と同時に、16連敗で連敗記録も更新になるのか」
― ちょっとお得ですね
（玉椿） 「お得ってこともないだろうけどね。初日は早起きする日なんで、あんまり勝てる気がしないんだよね」
― 記録更新への期待が大きいということですね。がんばってください。
（玉椿） 「まあがんばるよ」
【幕内】
ー理事長 毛呂乃
ー東大関 金精山
ー西大関 玉椿
【十両】
↑東６ 蒼狼
【三段目】
↓東57 播潟
【序二段】
↑西22 明烏
（－：地位変動なし △：昇進 ▼：陥落 ↑：枚数上昇 ↓：枚数下降）
