九州場所の抱負（玉椿）

－　きょうは大関・玉椿関、というか、協会の玉椿理事にきてもらいました。

（玉椿）　「いつもどうも」

－　・・・で、どうするんすか？

（玉椿）　「あ？　どうするってなにをさ？」

－　摩羅の川は引退、家満は休場。こんな歯の抜けたような番付で、どうやって興行を打つつもりなん？

（玉椿）　「んなこと言われたってよお。出れねえって言ってるもんを無理やり土俵に上げるわけにもいくめえよ」

－　あ？　新弟子が少ない、力士数が減ってる、このままじゃやばいってのは何年も前から指摘されてたろ。広報部長としてなんか対策は打ったの？

（玉椿）　「新弟子はいっぱい勧誘してるだろうが。男山とか駒ヶ峰とか播潟とかよ」

－　そんな１年以上まえに入門したのを新弟子とは言わねえし。そもそも駒ヶ峰なんか、８月くらいから音信不通じゃねえか。どう考えても新弟子が足りなすぎるんだけど。まともに勧誘はしてたの？

（玉椿）　「そんなガミガミいうなよ。朝起きたときに勃起してるかどうか報告してくれって言って、はいそうですかと入門するやつなんか、そうはいねえって。こうなったら残ってる連中でがんばるしかあるめえよ」

－　じゃあ、具体策を示してみろよ。どうやって場所を盛り上げるつもりなのか、ここではっきり示せよ。ほれ、言ってみ。

（玉椿）　「それは・・・企業秘密ってことで・・・」

－　企業秘密だあ？　なにも考えてないだけだろ。そうやってずるずると対応が後手に回った結果がいまの体たらくじゃねえのか、おい。

（玉椿）　「あの、ほら、それは、なんといいますか、充実した土俵を見せることでファンのみなさまのご理解とご支援を・・・」

－　ほおお、充実した土俵。7月は3勝12敗なんて冗談みたいな成績やらかして、9月は9月で9勝6敗でカド番脱出なんて中途半端な成績でお茶を濁したあんたが充実した土俵ねえ。どの口が言うのかね。

（玉椿）　「いや、今場所こそはファンにご納得いただけるような成績をあげまして・・・」

－　何勝するん？

（玉椿）　「へ？」

－　今場所はその充実した土俵とやらで何勝するつもりなんですか？

（玉椿）　「１０しょ・・・」

－　はあ？　１０勝？　それでファンが納得すると本気で思ってんの？

（玉椿）　「１２・・・」

－　ああん？

（玉椿）　「・・・１５？」

－　１５？　いま１５勝って言ったよね。

（玉椿）　「いや、その、あの・・・」

－　はーい、大関・玉椿関、全勝宣言が飛び出しました～！　これは九州場所のみどころになりますねえ。きょうは大関・玉椿関にお話をうかがいました。ありがとうございました。

（玉椿）　「あー・・・」

休場力士情報

　横綱・家満が九州場所を休場いたします。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

・家満のコメント
「母親が再びガンになってしまいまして、それで最近はバタバタしております。申し訳ないのですが、今場所は休場させていただきたく。誠に申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いします」

・玉椿理事のコメント
「親御さんの病気は心配だろうねえ。まらずもうのことは気にせず、看病に集中してほしいね」

九州場所の抱負（汚痔）

－　きょうは横綱・汚痔関にお話をうかがいます。よろしくお願いいたします。

（汚痔）　「よろしくお願いします」


－　きゅうに寒くなってきました。ことしの冬は平年よりは寒くなるという予報もでていますが、まらの調子はいかがでしょう？

（汚痔）　「本場所を離れるとオンオフの切替の為に敢えて歳相応のマラに戻していますのでそれほど目立った動きはしませんが、ボチボチと言った所でしょうか？」


－　力士によって暑いほうが力がでるタイプと寒いほうが力がでるタイプに分かれるようですが、横綱はご自身をどちらのタイプだと分析していらっしゃいますか？

（汚痔）「暑すぎるよりは肌寒い程度の方が布団が恋しくなって朝勃ちには良いように思います」


－　横綱は日頃から積極的にさまざまなスポーツを行っている印象です。現在お気に入りの、あるいは今後やってみようと気になっているウィンタースポーツがあれば、教えてください。

（汚痔）　「ここ数年の冬場の楽しみはスノボですね。週末に行く事が多く、決定戦とかと重なる事も有りそれなりに苦労していますが」


－　ところで、先日、横綱・摩羅の川関が引退されました。汚痔関とは同期入門で横綱同士しのぎを削ってきた好敵手の引退、どのようなお気持ちでしょうか？

（汚痔）　「はっきり申し上げて相当なショックでした。摩羅の川関は私などよりもまだまだ若く、家満関と共にこれからのまらずもうを担ってくれる二枚看板だと思っていましたので驚いています。真面目な性格が災いしたのでしょうかね、摩羅の川関は。私や玉椿関のように長く取り続けることも大切な事だと思えば、夫人から隠れて再度まらずもうを再開して頂きたいと願っています」


－　摩羅の川関の引退の理由は「奥様にまらずもうを反対されて、夫婦関係がぎくしゃくしてきたため」とのこと。汚痔関はそのあたりをうまくやっていらっしゃるようにお見受けしますが、力士生活と家庭生活を両立させる秘訣があれば、お聞かせください。

（汚痔）　「やはり『家庭にはまらずもうは持ち込まない』　これに限ると思います。協会から送って頂く番付表をいつも家内が私のデスクの上に持ってきますが、薄々は気がついているようですが敢えて家内もその件には触れようとせず、私も敢えてその事については説明をしません。この微妙な緊張関係の維持が力士としては大切なのではないかと思います」


－　では、今場所の目標をお聞かせください。

（汚痔）　「横綱ですので当然優勝以外は目指しておりません」


－　さいごにファンのみなさまにメッセージをお願いいたします。

（汚痔）　「絶頂期の横綱の引退と言う衝撃を乗り越えて残り力士全員で頑張ります。まらずもうを応援、参入宜しくお願い申し上げます」


－　横綱・汚痔関にお話をうかがいました。ありがとうございました。

（汚痔）　「有難うございました」

平成２５年九州場所新番付

【幕内】
－東横綱　汚痔
－西横綱　家満
－東大関　玉椿
△東小結　池男王子　※新三役

【十両】
↑東２　蒼狼

【幕下】
↓西54　駒ヶ峰
↓東55　太田貴

【三段目】
▼東６　明烏
↑西６　男山
△東77　播潟

【序二段】
▼西35　金精山
－東49　両玉国
↑西56　萬海

【序ノ口】
↓東14　勢稀の里
↓東20　茸の山
↑西20　佇海


△：昇進　▼：陥落　↑：上昇　↓：下降　－：地位変動なし

新弟子募集要項

　日本まらずもう協会では、平成２５年九州場所（１１月１０日～２４日）に初土俵をふむ新弟子を募集いたします。入門を希望される方は、

　　（１）しこ名（『貴乃花　光司』のようにフルネームで考えてください）

　　（２）出身地（都道府県名、外国出身の場合は国名）

　　（３）希望する初土俵時の地位（序ノ口か幕下付出のどちらか）

　　（４）連絡先（深夜・早朝にメールを発信することもあるので、携帯電話以外のメールアドレスを推奨）

の４点を明記の上、日本まらずもう協会（marazumou@gmail.com）までメールをください。 左側のメニューバー（上のほうです）にある「メッセージを送る」をクリック してもメールが送れますが、その場合は連絡のとれるメールアドレスを明記してください。また、質問・疑問などがある場合にも左記のメールアドレスへ。

　


＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

＜まらずもう入門に関するQ&A＞

Ｑ１　まらずもう力士ってなにをするの？

Ａ１　大相撲の開催期間中にあわせて、朝まらの状態（＝まらずもうの結果）を報告していただきます。そのとき、取組の状況をかるく説明してもらえると、まらずもうブログの記事が書きやすいので、たすかります。


Ｑ２　いそがしいから参加できるかどうか、わからないんだけど・・・？

Ａ２　いそがしい場合は、場所の途中で休場していただいてかまいません。たとえば、平成２５年夏場所は参加力士１８人中、皆勤した力士が１３人、途中休場が２人、全休したのが３人でした。休場＝負けとして計算され、負け越したときには番付が降下しますが、休場してもペナルティーのようなものはありません。


Ｑ３　まらずもうって朝にやらなくちゃだめ？

Ａ３　夜勤などで睡眠時間が不規則なひともいるので「取組は朝以外でもＯＫ」というルールになっています。つまり、「徹夜して朝がえりのあと、そのまま布団にもぐりこんで、夕方目覚めたときの状態を報告」というのはルール上問題ありません。ただし、「朝負けていたので、いったん起きて活動したあと、昼寝して再試合」はルール違反です。



Ｑ４　ところで、お金はかかるの？　

Ａ４　力士のみなさんからお金は一切あつめていません。力士のみなさんが負担するのは、結果報告のための電話料金やインターネット料金くらいです。なお、勝負のためにＡＶを借りてきたり、にんにくを食べたりという場合の出費も経費で落ちたりはしません。各自負担です。



Ｑ５　力士に給料はでないの？

Ａ５　給料はでません。すいません。そのかわり、力士のみなさんには場所ごとに番付表が届きます。



Ｑ６　じゃあ優勝賞品もないの？

Ａ６　ごめんなさい。財政基盤がよわいもので賞品を準備できません。物好きなお金持ちがスポンサーになってくれませんかねえ。ねえ？



Ｑ７　んじゃ、力士になると、どんないいことがあるの？

Ａ７　毎朝のまらの状態を気にかけることは、日々の健康状態を気にかけることにつながります。実際に多くの力士から『食事や睡眠についてきちんと考えるようになり、健康状態がよくなった』との報告がよせられています。



Ｑ８　宗教の勧誘とかじゃないの？

Ａ８　まらずもうは神事から発生しているので、歴史的に見れば宗教行事として行われた時代もありました。しかし、現代のまらずもうはスポーツとして行われており、宗教色はできるだけ排除しています。ですから、なんらかの宗教に勧誘されるということは決してありませんし、どのような宗教・宗派のかたであっても自由にまらずもうをとることができます。



Ｑ９　部屋に所属したりしなきゃいけないの？

Ａ９　まらずもうでは部屋に所属するかどうかは自由です。おなじ会社や学校どうしでひとつの部屋をつくる力士もいますし、一匹狼でまらずもうに取り組む力士もいます。大相撲では「同部屋力士の対戦がない」など特定の力士に有利にはたらくルールが存在しますが、まらずもうでは部屋に所属しているかどうかで不利な扱いをうけることは一切ありません。



０１０　競技が競技なんで、素性を明かしたくないんだけど、素性を明かさず参加できる？

Ａ１０　「まわりに知られたくない」と希望する力士には、協会といたしましても最大限配慮いたします。結果報告を直接協会にメールしてくれれば、連絡先がまわりに知れることはありません。また、本名をしこ名にしない限り名前が表にでることはありませんし、出身地も自由に設定できます。たとえば『モンゴル出身　蒙古里（もっこり）』なとど登録すれば、素性がばれる可能性はかなり低いのではないかと思います。「協会に個人情報がもれるのがいや」という力士は、フリーの捨てメアドを用意してください。協会といたしましては力士と連絡がつきさえすればいいので、それ以上の個人情報（住所、電話番号、本名など）はお尋ねしません。


Ｑ１１　捨てメアドだろうが、メールアドレスは教えたくないよ。

Ａ１１　こちらから連絡がとれないと、必要な情報も届けられません。メールアドレスだけは教えてください。



Ｑ１２　具体的にはどんな入門手続きがいるの？

Ａ１２　日本まらずもう協会（marazumou@gmail.com）に「入門します」と書いたメールをください。このブログの左上にあるメニューバー「メッセージを送る」からも応募できます。（ただし、メニューバーから応募する場合は、ご自分のメールアドレスを明記してください。）その瞬間からあなたもまらずもう力士です。



Ｑ１３　ほんとにそれだけでいいの？

Ａ１３　すいません。大事なところをはしょりました。そのあと、「しこ名」「出身地（でたらめでよい）」「入門時の地位」「結果報告の方法」の４点を決めなくちゃいけません。それがすめば完全にまらずもう力士です。



Ｑ１４　大相撲だと身長とか年齢とか体重とかいろいろ入門条件があるみたいだけど、まらずもう入門にはどんな条件がいるの？

Ａ１４　健康な男性なら、年齢・学歴・体格などにかかわらずどなたでも入門できます。まらのサイズも問いませんので、大相撲のようにシリコン等を入れてサイズアップをはかる必要はまったくありません。



Ｑ１５　わたし女なんだけど、まらずもうは無理かな？

Ａ１５　現在、女性力士の募集はしていません。たしかに「くりずもう」とか「ちくびずもう」とかあってもいいとは思うんですが、まらずもうと同じ土俵で比較していいのか、わかりませんし。ただ、茶柱親方が河豚狸さんの結果を報告してくれている例もあるとおり、既婚女性が配偶者の朝まらを報告するという形で参加されるのは大歓迎です。また、「わたし、独身だし、そういう相手もいない」という独身女性のかたは、ぜひ事務職員になっていただけないでしょうか？　女性ならではの冷たい視線で、力士たちを冷たく突き放すような記事を書いていただけると、それだけで興奮して勝率が上がる力士もでてくるかと思います。



Ｑ１６　なんかいいしこ名ない？

Ａ１６　「同じ名前の力士がすでにいる」「やたら長すぎる」などの場合、「べつの名前にして」とおねがいする場合もありますけど、基本的にはなんでもいいです。迷ったら本名で土俵にあがるのもありですが、お相撲さんっぽい気のきいたしこ名を考えてみるのもたのしいですよ。個人的には、むかし大相撲にいた『巨砲（おおづつ）』というしこ名をだれかに継いでもらいたいと思っていますけど、いませんか？



Ｑ１７　入門時の地位ってどうやって決めたらいいの？

Ａ１７　序ノ口と幕下付出のどちらかを選んでください。（以前は幕内からとりはじめることもできましたが、現在は幕内付出の募集はしていません）

・序ノ口
しばらくは１５日のうち７日間報告すればよい。
（＝全勝ペースで勝ち進んでも、十両昇進まで５場所かかる）
『まらずもうブログ』でもさほど目立たない扱い。
ちょっとずつ出世していくたのしみが味わえるので、長くつづけたい人向け。

・幕下15枚目格
とりあえずは１５日のうち７日間でよ いが、すぐに１５日間とることになる。
（＝最初の場所に全勝すれば、すぐに十両に昇進する）
全休してもしばらく番付に名前がのこるので、休場が多そうなひと向け。

といったかんじでしょうか。「ま、わかんないし、どっちでもいいよ」という場合は、序ノ口にしといてください。


Ｑ１８　名古屋場所とか九州場所とかがあるみたいだけど、あちこちに移動しなくちゃいないの？

Ａ１８　あ、誤解をまねく名前だったかもしれませんね。場所の名称は、大相撲にならって便宜的につけただけです。名古屋場所だからといって名古屋に行ったり、九州場所だからといって福岡に行ったりせず、自分の都合のいい場所でまらずもうに取り組んでください。力士のなかには縁起をかついで、それぞれの場所中に名古屋名物のひつまぶしを食べたり、博多名物のもつ鍋を食べたりするひともいます。そういう試みは協会としても「遠征している気分が盛り上がるし、ありがたいなあ」とは思いますが、べつに義務ではありません。



Ｑ１９　そういえば、毎朝の勝敗判定はだれがどうやってやるの？

Ａ１９　それぞれの力士が、毎朝自分のまらを見て、自分の良心にしたがって勝敗を判定してください。自分のまらに真摯に向き合うことで「まらずもう精神」が鍛えられ、そのことも精神修養の一環になります。



Ｑ２０　その「まらずもう精神」ってなによ？

Ａ２０　まらずもうは、まらずもうの神様がご覧になっています。まらずもう精神とは、まらずもうの神様がお喜びになるような、正々堂々とした恥ずかしくないまらずもうをとろうとする、その精神性のこと・・・ですかねえ。



Ｑ２１　一晩のなかでも、まらが大きくなったり、小さくなったりするんだけど、そういう場合の判定はどうするの？

Ａ２１　原則としては「寝床からでて一日の活動を開始するとき」のまらの状態を報告していただきます。ですから、「目が覚めた時には大きかったんだけど、なかなか布団から出られないでいるうちにしぼんでしまった」というのは「負け」として報告してください。ぎゃくに「未明にトイレや水分補給などのためにいちど起きたあと、いちど寝なおして、もういちど起きたら大きかった」や「うつらうつらして浅い眠りのまま朝を迎え、布団からでる直前、大きい状態で布団からでた」などは「勝ち」と報告してください。

　微妙なところとしては、「一度目に起きたときに負けていたので、そのまま二度寝して勝負をかける」や「目が覚めたときに小さかったので、ふとんんのなかで大きくなるのを待って、大きくなったタイミングを見計らって布団からでる」などは本来は好ましくないのですが、「トイレに起きた」「うつらうつらして眠りが浅かった」などと明確な線引きをするのがむずかしいため、グレーゾーンでぎりぎりセーフということになっています。ただ、こういう取り口は「まらずもうブログ」の記事などで卑怯者扱いを受けることもあります。（あまりに頻発して目にあまる場合は、将来的にルール改訂があるかもしれません。）

　このへん、あいまいな規定のために判断がむずかしい部分もありますが、ようするに「まらずもう精神にのっとって、正々堂々と判断してほしい」ということです。



Ｑ２２　自分で勝敗の判定をしたら、うそつき放題じゃん。

Ａ２２　まらの神様はうそつきが嫌いです。うそをつくひとはまらの神さまのたたりをうけます。それがわかっていて、あえてうそをつくのであれば、協会はそれ以上なにも言いません。



Ｑ２３　そんなので、ほんとにたのしいの？

Ａ２３　たのしいですよ、っていうか、毎日の生活が充実します。



Ｑ２４　やっぱり恥ずかしいよ。

Ａ２４　その恥ずかしさに打ち勝つことも

勝率ランキング

 

出場回数30回以上の力士の勝率ランキングです。

 

	力士名	最高位	勝率	勝数	敗数
1	家満	横綱	.977	210	5
2	摩羅の川	横綱	.951	290	15
3	汚痔	横綱	.916	263	24
4	雲虎	横綱	.911	164	16
5	毛呂乃	大関	.876	170	24
6	関ヶ根	前頭	.700	21	9
7	男山	三段目	.667	28	14
7	今濡	三段目	.667	22	11
9	朝乃立	前頭	.658	48	25
10	玉椿	大関	.646	250	137
11	両玉国	三段目	.600	30	20
12	池男王子	前頭	.588	157	110
13	飛埒王	前頭	.573	47	35
14	駒ヶ峰	幕下	.543	19	16
15	金精山	三段目	.541	53	45
16	蒼狼	前頭	.526	123	111
17	萬海	三段目	.524	44	40
18	播潟	三段目	.514	36	34
19	陸奥里	序二段	.500	48	48
20	月乃猫	前頭	.493	74	76
21	河豚狸	序二段	.468	36	41
22	明烏	前頭	.410	96	138
23	茸の山	序二段	.161	9	47

（太字は現役力士）

 

　やはり9割は勝たないと横綱になれないということでしょうか。

 

摩羅の川、引退！

　先日、引退の意向を示して、協会幹部から翻意するよう説得をうけていた横綱・摩羅の川だが、本人の引退の意思は固く、協会も説得を断念。引退が決定した。

　摩羅の川は平成22年1月場所初土俵。入門当初は単調な相撲ぶりに、ファンから「なにも考えずに勝っているだけ」「つまらない相撲」と厳しい言葉を投げかけられながらも、淡々と白星を重ね、平成23年1月には相撲がうまくならないまま、入門から1年でのスピード入幕を果たす。

　しかし、翌3月場所直前に、岩手県で東日本大震災の直撃を受けたことでまらずもうに覚醒。生活物資が不足し食事さえままならぬ苦しい状況のなか、東北を勇気づけたいと魂のこもったまらずもうを見せ、全勝で初優勝を飾る。その後は、生き残った被災者の激励と、亡くなった犠牲者の鎮魂のために岩手～青森～山形と東北各地を転戦。優勝7回（歴代1位）、通算290勝（歴代1位）、幕内通算228勝（歴代1位）、54連勝（歴代3位）、三賞受賞8回（歴代2位）など、さまざまなまらずもう記録を塗り替えていく。

　しかし、奥様との夫婦生活をネタにするなど、家庭をないがしろにする姿勢に奥様の不満が爆発。力士生活晩年は奥様をなだめすかしながら土俵にあがる苦しい日々を重ねる。最終的には奥様をとるのかまらずもうをとるのかという緊迫した状況にまで追い込まれ、引退を決意。引退後は年寄「小摩羅（こまら）」として、更新の指導やまらずもうの普及活動にとりくんでいく予定。

　通算成績は290勝15敗。幕内通算成績は228勝12敗。幕内優勝7回。殊勲賞2回、技能賞3回、敢闘賞3回。（→まらずもうデータベース）

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

－　これより、横綱・摩羅の川関の引退会見を行います。まずはおつかれさまでした。

（摩羅の川）　「ありがとうございます」

－　横綱は現在２８歳。先場所は念願の２場所連続優勝を達成されて、力士としてもっとも脂の乗り切った時期です。ファンからすると早すぎる引退という印象がありますが、このタイミングでの引退というのはどういった理由からなのでしょうか？

（摩羅の川）　「自分の相撲の限界が見えてしまったからですね。私の相撲は確実に今がピークですよ。このまま惰性で続けたり、徐々に弱くなっていく姿をファンの皆様に見せるくらいなら潔く引退しようと考えました」

－　引退を意識しはじめたのは、また、引退を決意したのは、いつごろでしょう？

（摩羅の川）　「引退を意識し始めたのは今年の名古屋場所、決定戦の直後からです。以前も言った事がありますが、あの一番は全身全霊をかけ、会心の一撃を狙った取組でした。あの『勃起サイボーグ』の異名を持つ強敵・家満関相手に、自分でも綺麗に決まったと思いますし、自身最高の取組だと思います。ただ、その決定戦で全てを出し切ってしまい、終わった後はしばらく燃え尽きた感しか残りませんでした。秋場所は２連覇を目標にしてモチベーションを維持し戦いましたが、決定戦ではどうしても名古屋場所の二番煎じになってしまった感じは否めません。どう足掻いても、もう名古屋場所の決定戦を超える取組はできない事を実感したため、引退を決意しました」

－　奥様は引退についてどのようにおっしゃっていますか？

（摩羅の川）　「『ああ、そう。とうとう辞めたんだ。おめでとう』と言いながら、なんか勝ち誇ったような顔でこちらを見ていました」

－　現在、通算２９０勝。年間最多勝争いでもトップタイ。そして、来場所の千秋楽まで全勝で行けば、大相撲・双葉山に並ぶ６９連勝。ファンからは九州場所までやって、通算３００勝と前人未到の３年連続年間最多勝を達成してから引退してもいいのでは・・・との声もきかれますが、そのあたりの記録については考えませんでしたか？

（摩羅の川）　「納得した相撲をしてこその記録だと思っています。納得した相撲が取れないなら引退しかありません」

－　約４年間の現役生活を振り返って、横綱にとっていちばん印象的だったシーンやお気に入りの一番を教えてください。

（摩羅の川）　「お気に入りの一番は今年の名古屋場所・決定戦ですよ。何度も言いますがあれが私の最高の取組だと思っています。
　あと、お気に入りというよりも思い出深いのは2011年の春場所ですかね。あの春場所の最中は、まらずもうだけでなく私生活にも必死でした。あの環境下での相撲を経験したからこそ、今の自分があると思っています」

－　引退後に名乗る年寄名は決まりましたか？　もし決まっていればここで発表していただけませんか？

（摩羅の川）　「苦楽を共にした相棒の名前『小太郎』から１文字と『摩羅の川』から取って『小摩羅』（こまら）です。よろしくお願いします」

－　今後、まらずもうとはどのように関わっていく予定でしょうか？

（摩羅の川）　「具体的にはまだ考えていませんが、やはり経験者として何かしら関わりを持ちたいと思っています。Ｎ○Ｋとかで、まらずもう解説者として雇ってくれないですかね？」

－　さいごに、後輩の若い力士やまらずもう力士をめざす青少年に伝えたいことはございませんか？

（摩羅の川）　「まらずもうには体調管理が重要です。怪我や病気に気をつけて立派な朝勃ちを披露してください」

－　摩羅の川関にお話をうかがいました。ほんとうにおつかれさまでした。

（摩羅の川）　「ありがとうございました」

摩羅の川の慰留は難航か。

　「嫁が怒らせてしまい、現役続行はむずかしい」と辞意を示していた横綱・摩羅の川への、引退を翻意するように説得工作が続いている。交渉にあたる玉椿理事は「摩羅の川とちゃんと話をしようにも、『嫁が・・・嫁が・・・』とうわごとのようにつぶやくばかりで、まともに口をきいてくれない」と、交渉が難航していることを明かし「いちおう、理事長に相談してみるが、摩羅の川は精神的に壊れちまってるし、もうだめかもしれんね」と頭を抱える。相談をうけた大黒柱理事長も「協会としては慰留に努めたいところですが、横綱ですからね。横綱の地位に昇りつめ、不祥事を起こしたわけでもなく立派に土俵を務めあげての力士の進退に、協会が口をはさむというのもね・・・」と、こちらも歯切れが悪い。

　今後、理事長と摩羅の川の間で会談が行われる見通しだが、摩羅の川の意志は固そう。いっぽう、協会には多くのファンから「摩羅の川やめないで」とのメールや電話が殺到している。ファンの熱い気持ちに応えて辞意を撤回するのか、それとも奥様の気持ちを優先して引退に踏み切るのか、いよいよ摩羅の川の決断が注目されている。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

・大黒柱理事長の談話（全文）

　一部の理事から、摩羅の川の件を聞きましてね、正直驚いております。まだ本人から話は聞いておらんので、なんともはっきりしたことは協会としては申し上げられません。現在の幕内の入門時期を比べても摩羅の川はちょうど真ん中辺、年齢的にもまだ20代と若く、これから一番力が出る時期だと期待しておったのですが。事実、史上初の連覇・同時に全場所制覇を達成したばかりで、千代の富士をちょうどヌイての54連勝中、来たる九州場所千秋楽に双葉山に並ぶ69連勝がかかっているところ。このところの決定戦の相撲を見ましても、実力的にいよいよ絶頂に達する感がありましたから。
　協会としては慰留に努めたいところですが、横綱ですからね。横綱たるもの、出処進退を自ら決するものであります。燃え尽きるまで、限界に挑んで感動を呼んだ横綱もいれば、弱くなったから辞めたというのでは不本意、と余力を残し、惜しまれつつも引退した横綱もいます。横綱の地位に昇りつめ、不祥事を起こしたわけでもなく立派に土俵を務めあげての力士の進退に、協会が口をはさむというのもね・・・。年齢的には若くはありますが、横綱を務めるというのは大変なことですから。大相撲の白鵬も、「1年で5歳ぐらい年取った気がする」なんて言ってたことがありますね。摩羅の川、まらずもう史上、横綱在位期間は最長ですからね。傍ではわからない苦労・疲労は溜まってたとは思います。
　それに、なんと言いますか、最大の問題はやはり奥さんでしょうなあ。先輩横綱の雲虎や、同期生横綱の汚痔なんかは、奥さんに隠れて綱を張ったわけですが、摩羅の川の場合、入門時からあっけらかんと嫁さんにばれてましたからね。しかも入門時から嫁さんは眉をひそめてたという。序ノ口についたときから、奥さんには「バカ」「恥さらし」とさんざん罵詈雑言を浴びながら、へらへらと相撲を取り続けた強靭な精神力は、さすが横綱になるべくしてなった男だと感心しておりましたが、まらずもうの理念としては、相撲で鍛えたまらで夫婦円満、っていうのが理想でありまして、まらずもうが家庭の不和を引き起こす、というのは、相撲の神様も望んではいないでしょう。
　最終的には本人の決めることですから、本人の決断を尊重したいと思いますが、今一度理事会に諮って、本人の話も聞いてみたい。そうしたうえで、この件に関しましてはまた、しかるべき時期に、皆様方にお知らせしたいと思っております。

平成２５年秋場所星取表

 

幕内	東横綱	摩羅の川	○○○○○○○○○○○○○○○	１５勝０敗	優勝（７）
	西横綱	家満	○○○○○○○○○○○○○○○	１５勝０敗
	東横綱２	汚痔	○○○○○○○○○○○○○○○	１５勝０敗
	西大関	玉椿	○○○○●○○○●●○●○●●	９勝６敗
	東前頭１	池男王子	○●●○○○●○○●○●○●○	９勝６敗
十両	西１０	蒼狼	○○●○○○○○○○○●●○○	１２勝３敗	十両優勝（初
幕下	西１４	駒ヶ峰	ややややややややややややややや	０勝０敗
	１５格	太田貴巡査	ややややややややややややややや	０勝０敗
	東５２	明烏	やややや●○ややや●●○○や●	３勝４敗
三段目	東５９	男山	○やや○やや○○ややや○や●○	６勝１敗
	西９２	金精山	やややややややややややや○やや	１勝０敗
序二段	西８	播潟	○○や○や○や●やや○ややや●	５勝２敗
	東４９	両玉国	ややややややややややややややや	０勝０敗
	西８７	萬海	やや○や○や●や●や○や○や●	４勝３敗
序ノ口	東１１	勢稀の里	やややややややややややや○○や	２勝０敗
	西１５	茸の山	ややややや●●や●●●●●やや	０勝７敗
	東１６	陸奥里	ややややややややややややややや	０勝０敗
	東２２	佇海	ややややややややややややややや	０勝０敗

 

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

秋場所の記録はこれで確定です。

もし集計ミスがあれば、ご連絡ください。

横綱・摩羅の川、辞意か

　まらずもうの横綱・摩羅の川が周囲に「もうやめたい」と辞意をもらしていることが、まらずもう新聞社の取材でわかった。

　摩羅の川にごく親しい関係者によると、まらずもう嫌いの奥様から「もう恥ずかしいことはやめてくれ」と何度もなじられ、夫婦生活がこじれているのがストレスになっているとのこと。秋場所中も京都・大阪旅行に連れていくなど、関係改善につとめてはいるもの、その旅行中にまらずもうの結果報告を行ったことで、かえって奥さまの怒りの火に油を注いでしまい、奥様をとるのかまらずもうをとるのか二者択一を迫られていることろまで追い込まれているようだ。

　まらずもう協会の玉椿理事は「自慰ならいいけど辞意は困るよ」と、懸命の慰留につとめる方針だが、摩羅の川は協会と奥様の板挟みのストレスでほとんど口もきけないような鬱状態とも伝えられ、「このままでは勤務先の精神病院に本人がお世話になるかもしれない」と心配されている。