「うわー、連休だし朝起きれるかな」と力士たちの朝寝坊まで心配する理事長。ルール担当の職員に、その日最初の起床時であれば時刻は問わないので、ゆっくり起きても大丈夫、と教えられると、「暑いし夕立だし混沌としておりますな」とのお言葉。どうやら夕方に勃起するのを夕立と呼んでいるらしい。
【幕内】
―理事長 毛呂乃
―東横綱 金精山
△東小結 玉椿
【幕下】
▼東3 大太刀
△東57 播潟
(-:地位変動なし △:昇進 ▼:陥落 ↑:枚数上昇 ↓:枚数下降 ☆初)
― 今場所は幕下がふたりですね。
(玉椿) 「大太刀さんは十両に復帰できるかどうかの戦いになるね。ここんとこ休みがちだったけど、幕下は好きな七日だけ出場すればいいから戦いやすいかもしれんね」
― 播潟さんは幕下復帰です。
(玉椿) 「播潟さんは成績うんぬんじゃなくて休まないで出場してくれるのが助かってるよ。かならず1日おきに報告が届くって安心感があるよ」
えー、毛呂乃理事長が急な発熱で動けないということで、うー、わたくし、玉椿が代わってご挨拶をいたします。
あー、千秋楽にあたり、日本まらずもう協会より、つつしんでご挨拶をもうしあげます。本日ここに、ぶじ千秋楽を、迎えることができました。あー今場所、各力士は……、じゃなくて……、あー、これもひとえに、ご来場たまわりましたみなさまの、生暖かいご声援のおかげとー、まことにありがたく、あつく御礼もうしあげます。
えー、今場所、各力士はひごろ鍛えた技の限りをつくし、えー、全力で場所をつとめてまいりました。優勝はすでに金精山に決定しており、優勝争いの興味は薄れておりますが、あー、なにとぞ最後の一番までごゆっくりおたのしみください。
令和六年五月二十六日 日本まらずもう協会 主任 玉椿万児郎
○毛呂乃(10-3)
大きく育ったまら、新緑茂る時期とあって、毛も四方八方伸びてきたが、「わ、毛は刈らん!」よく剃毛プレイを挟んだりするが、今場所は処理しないことに興奮するらしい。「今朝も静かに、手、舌」。1人静かに手コキからいつものひとりフェラで、きょうもまっすぐに立ち上がったまらを誇示。放っておくとまっすぐになりたがるまらを、手と舌で負荷をかけ「ね?歪む」。立とうとするまらを無理に捻じ曲げながら1人で遊び、さらに刺激を求めたくなった毛呂乃、報道陣に「噛むか?します?」とお誘い。残念ながら毛呂乃のまらに噛みついてみようという勇気ある記者はいないようで、してもらえない毛呂乃、鬱憤を溜めて明日の相撲へ。金精山が優勝王手の状況だが、そう簡単に優勝はさせない。
○金精山(12-1)
「豪快な勝ちというわけでもなく、タイミングがずれたわけでもない、まあ、淡々とした勝ちというか」と、いつもどおりの安定感。狙い通りの相撲がとれて「しかし、今はこれが重要」と満足そうにほほえむ。
●玉椿(7-6)
勝ち越しにリーチがかかると油断するのが玉椿の悪い癖。「牛すじの煮込みをつくって、業務スーパーのポテサラといっしょにビールをのんだら、あらゆることがどうでもよくなるね」と食器も洗わず9時前にさっさと寝てしまった。早寝しすぎて目が覚めたのは午前3時。勃起のタイミングもあわず「負けだね。取り繕いようもない負けだね」と完敗で、予想通り勝ち越しはおあずけ。
●播潟(1―3)
「負けました。夕食のメニューは鯖の塩焼きと筍の煮物です」と記者から質問される前に食事のメニューについてコメントしてくれるようになった。健康的なメニューなのに、やっぱり勝てない
5月ですね
いい天気がつづくといいですね
いいことがつづくといいですね
そう祈っております
日本まらずもう協会理事長 毛呂乃助平
【幕内】
―理事長 毛呂乃
―東横綱 金精山
▼東前頭1 玉椿
【十両】
▼西3 大太刀
【三段目】
▼西7 播潟
(-:地位変動なし △:昇進 ▼:陥落 ↑:枚数上昇 ↓:枚数下降 ☆初)
― 玉椿関は小結から陥落、大太刀関は幕内から陥落、播潟さんは幕下から陥落、とお通夜のような番付発表になりました。
(玉椿) 「わしも播潟もだいぶ弱くなってきたからね。大太刀は出場すればまだまだ勝てるんだろうけどさ」
― ここさいきんは日本円も暴落してますし、高齢化社会を迎え国力の衰退が隠しきれなくなってるんですね。
(玉椿) 「わが国も、まらずもう協会も、どれだけ落ちるスピードを緩やかにできるか、っていう苦しいフェーズに入ったよね」
― 若い人が入ってくれれば違うんでしょうけど。
(玉椿) 「いまのみんな若い子は行儀がよくてまじめだからねえ。まらずもうでもやってそういう殻を壊してほしいんだけどね」
<幕内最高優勝>
・毛呂乃(2場所連続36回目)
― 優勝は毛呂乃関ですね。
(玉椿) 「序盤戦はインフルエンザで調子が悪そうだったけど、毛呂乃の場合、体調が悪いほうが勝率は上がるからね」
ー危なげなく勝ち進んでいった印象です。
(玉椿) 「インフルのおかげで、無理せず淡々と勃起を重ねていった印象だよね」
― ほかは各段優勝も三賞もなし、ですか。
(玉椿) 「三賞くらい出してぱあっと景気づけしたかったんで、大太刀はチャンスだったんだがなあ」
― まあ千秋楽段階で4勝4敗ではしょうがないですね。
む、もうそんなじきですか
千秋楽の理事長挨拶に呼ばれて、驚いた表情の毛呂乃。充実した時間はあっというまに過ぎていく。毛呂乃にとってこの二週間はほんの一瞬に感じられたのもしれない。
3月16日くらいから丸一日ほど、marazumou@gmail.comあてのメールが受信しなかったようです。
3月18日に日付がかわったころ、まとめて通知がきました。
そのため、金精山関、大太刀関の取組結果の反映が1日ほど遅くなりました。
また、これにあわせて大太刀関の記録を一部訂正いたしました。
ご迷惑をおかけしました。
― メール遅れの原因はなんですか?
(玉椿) 「わからんよ。わしパソコン詳しくないし」
― 玉椿委員、なんか責任とったほうがいいんじゃないですか? 最近話題の2階級降格とか。
(玉椿) 「gmailのトラブルで2階級は重すぎるだろ。せめて1階級にしてよ」
― では、場所後に主任に降格ってことでどうですか?
(玉椿) 「それでいいよ。4月1日付で主任ってことにするわ」
― いよいよあすが春場所の初日ということで、玉椿委員に春場所の展望を語っていただきましょう。よろしくお願いいたします。
(玉椿) 「うん」
― 幕内が4人ということで、優勝争いが熾烈になりそうです。毛呂乃関、金精山関、大太刀関のうち、どなたが優勢だとお考えですか?
(玉椿) 「おいおい、わしの名前をスルーするなよ」
― え、玉椿関は優勝できると思ってるんですか?
(玉椿) 「まあ現実的には厳しいけどさ、いちおう可能性はゼロじゃないんだから」
― では、玉椿関ご本人の優勝可能性についてはいかがお考えですか?
(玉椿) 「序盤戦、五日目くらいまで山形に行くんだよ。山形は3月だっていうのにすごい寒いっぽいから、そこで星を落とさないというのが最低条件だろうね」
― なるほど。序盤で脱落する可能性が高い、と。
(玉椿) 「そうだね」
― つぎは優勝候補の本命、毛呂乃関についてはどうでしょう?
(玉椿) 「調子よさげだね。3月はひなまつりの季節だろ。毛呂乃といえば人形好きでも有名だからね。ひさびさにダニー浜田さんとかも登場するかもしれんね」
― ダニーさん、破裂して再起不能って噂もありますよ。
(玉椿) 「破裂したところでガムテープかなんかで補修すれば使えるだろ。毛呂乃のことだから、すこしくらい汚くなってるほうが興奮するかもしれん」
― 金精山関も好調そうです。
(玉椿) 「まらの調子はよさそうだけど、花粉症がつらそうだね。ちゃんと睡眠がとれれば勝てるだろうけど、鼻がつまって睡眠が浅くならないかが心配だね」
― 昨年三月は全休、おととし三月も途中休場と、三月は休場も心配されています。
(玉椿) 「本人が出場するって言ってるんだから、そこは信用しようよ」
― 優勝の可能性はどのくらいあると思いますか?
(玉椿) 「毛呂乃はどこかで取りこぼしするだろうから、金精山にもチャンスが回ってくると思うよ。あとはそのチャンスをつかめれば、ってとこだね」
― 大太刀関はこのインタビューをしている木曜夕方段階でまだ連絡がありません。出場するでしょうか?
(玉椿) 「かれはいつも場所前インタビューの回答がぎりぎりだからね。まあ初日には顔をみせるんじゃないかなあ」
― ちゃんと出場できれば優勝候補の一角になるんですけどね。
(玉椿) 「だいたい途中で私生活のトラブルに巻き込まれてるよね。今場所はどんなトラブルに巻き込まれるのかちょっと楽しみではあるよ」
― そういう言い方はよくないですよ。
― では、幕内の優勝予想をしていただけますか?
(玉椿) 「難しいけどねえ……、金精山で」
― ほう。その理由は?
(玉椿) 「場所前の毛呂乃の調子がよすぎるんだよね。調子に乗ってわけわかんないことをして星を落とすパターンな気がするんだよね」
― さて、十両以下の力士は、幕下の播潟さんひとりです。かれはどんな感じですか?
(玉椿) 「あいかわらずやる気はなさげだけど、そのわりにはちゃんと出場してくれるのがありがたいね」
ー 律儀な性格なんでしょうね。
(玉椿) 「律儀者の子だくさんってことわざもあるくらいだし、毎朝律儀に勃起を決めてほしいんだけど、なかなか勃起まではいかないんだよね」
まらずもうの力士が大相撲でいえばだれくらいに相当するのか、表にしました。
地位 | まらずもう | 大相撲 |
---|---|---|
理事長 | 毛呂乃(けろの) | 八角親方(はっかくおやかた) |
東横綱 | 金精山(こんせいざん) | 照ノ富士(てるのふじ) |
東小結 | 玉椿(たまつばき) | 阿炎(あび) |
西前頭14 | 大太刀(おおだち) | 北の若(きたのわか) |
東幕下48 | 播潟(はりがた) | 安大翔(あんおおしょう) |
― 大相撲で気になるお相撲さんはいますか?
(玉椿) 「安大翔さんは有望株だね。きょねんの七月が初土俵なのに、もう幕下にいるよ」
― ほう。早いですね。
(玉椿) 「序ノ口序二段を負けなしの14連勝で通過して、三段目も5勝2敗で一場所であっさり通過。先場所は幕下に上がって4勝3敗。まだ負け越したことがない」
― 順調すぎるくらい順調ですね。
(玉椿) 「稀勢の里の顔を蹴っ飛ばしたってニュースになってたね。Abemaにこの相撲の動画あがってたけど、いい負けっぷりだったよ」
― 負けっぷりですか。
(玉椿) 「まらずもうも大相撲も負けっぷりは大事だよ。力士の価値は負け方で決まるからね」
【幕内】
―理事長 毛呂乃
―東横綱 金精山
△東小結 玉椿
△西前頭14 大太刀
【幕下】
↓東48 播潟
(-:地位変動なし △:昇進 ▼:陥落 ↑:枚数上昇 ↓:枚数下降 ☆初)
― 巨砲さんが番付から消えましたね。
(玉椿) 「一年くらい連絡とれなかったからな。しょうがないね」
― いい力士だったんですけどねえ。
(玉椿) 「才能は感じたけど、土俵に上がらないと記録に残らんのよな」
― 大太刀関は幕内復帰ですか。
(玉椿) 「先場所は東筆頭で勝ち越しだったから、よほどのことがなければ番付上がるよ」
― 大太刀関に期待することはありますか?
(玉椿) 「年度末で忙しいかもしれんけど、できるだけ出場してほしいね」