啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「秋祭り」

2020-10-13 15:27:10 | 庭の花木
「ダンギク」 シソ科
 秋のお祭りは、空気が澄み爽やかな季節なので、趣がある。近所の氏神様のお祭りも、春と秋、年2回行われる。古より農耕を主体とした日本人は、春のはじまりに豊作を願い、秋は収穫に感謝した。祭り当日は、大人は神社に飾り付けをし、供物をささげ、お神酒をあげ、一方子供達は小さなお神輿を担いで、そこここをねり歩く。場所によっては、さまざまな露店がでて賑わった。今では、かたちだけのお祭りになり、昔のような賑わいとはほどとおく、子供たちのいない境内は、ど~んど~んと鳴る響く太鼓の音も、どこかむなしい。
 「忘れえぬ思い」はダンギクの花言葉。真っ直ぐにのびた茎の葉のわきに蕾がつき、下から上へと段々に花が咲いてゆく。想い出の一つひとつが花の段になり、想い出がいくつも重なってゆくことからの命名とか。花の名前の所以も、このようにつけてもらったら幸せだ。花が少しずつ少なくなってゆく秋の庭に、目の覚めるようなブルーは、ひときわ鮮やか。
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