啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「そっと咲く花  :ギンラン」

2020-05-19 11:36:38 | 山野草
 朝から雨。激しい雨音で目が覚めた。基本的に、雨は嫌いではない。枕元でラジオを聴きながら、うっつらうっつら、心行くまで雨音を愉しむ。制限時間はないのだから。
 日曜日、群馬県立観音山ファミリーパークへ。緊急事態宣言が解除されたとはいえ、一輪車、自転車といった健康遊具や滑り台、ふあふあドームなど、いわゆる共有物は使えない。さらに、ウワミズザクラが咲いているという”自然の森”を散策したかったのに、ここもクローズ。オープンしていたのは、芝生広場とその周辺。ベンチでチョコ食べたり、おせんべい、それに飴も。エネルギーを充分に補い、散歩の”はしご”。行先はお馴染竹沼。
 「ギンラン」  ラン科
 「やっぱり知っているんだね~、それ、ギンランだいねぇ~、きれいだいねぇ~、あともう1か所咲いているところがあるよ~」、おじちゃんに声をかけられたのは10日程前、一人で散歩している時の事だった。あと、もう1か所・・あれから気をつけてみているが、いまだ分からない。
 「おっ、見つけた!」。個体に会うと、つい足を止めてしまう。新緑に目を奪われながらも、やや乾いた雑木林沿道には、思いもかけない花と出会うものだ。足もとに、そっと咲く花。白い花がギンラン、黄色がキンラン。滅多に見ない花だけに、出会えた時の喜びは大きい。直立した上品な花姿、全開しない花びら、何と美しい! きれいだいねぇ~。もう1か所、今回は3人の目で探したが、やっぱり見つからなかった。