啄木鳥の詩

里山の自然と山野草・高山植物、低山歩きと野鳥観察

「ナンテン」

2016-01-09 11:30:22 | 庭の花木
 「ナンテン」  (南天)メギ科
 ヒヨドリが、元気にナンテンの実をついばんでいる。近くで、じっと見ていたが、逃げる気配がない。野鳥にとってナンテンの実は、美味しいのだろう。初夏には、地味めな白い花を咲かせ、冬には、真っ赤なパチンコ玉くらいの可愛い実をつける。中国原産で、縁起の良い木として、庭に植えてある家庭も多い。ナンテンは、その音の響きから、“難を転ずる”ということで、庭に植えれば、火災を避けられるともいわれ、江戸時代にはどの家庭でも“火災除け”として植えられたという。また、葉は、南天葉という生薬で、食品の防腐に役立つという。そういえば、お赤飯の上にナンテンの葉が添えられており、彩の良さから添えるのかと思っていたが、葉に殺菌作用があるとは。このナンテン、なかなか丈夫。地植えすれば、ほとんど手がかからない。日陰、寒さ、暑さにも強い。肥料もいらない、水やりもなし。ただ困るのは、枝葉がおいしげること。放っておくと、根元からどんどん枝がはえ、幹の上に葉をしげらせる。こうなると、風通しも悪いし、形も悪く、もじゃもじゃして、うっとうしい。調べたところによると、一度、実の付いた枝は、およそ3年間は花芽を付けないとのこと。従って、その枝は、ためらわず、根元からバリバリ切って、間引きすることにしている。
 近所の家庭では、真っ赤な実にビニール袋をかけ、野鳥を避けているようだが・・・それじゃぁ、あのコロコロした可愛さと色合いは楽しめないわぁ~。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする