農業じゆう人

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「富岳」やるじゃない!

2020年07月25日 12時33分09秒 | 話題
  戦後、しばらくは日本でも多くの人が体内で静かに飼っていたという寄生虫。(回虫やギョウ虫など)
  昔、都内の目黒寄生虫館を訪ねたことがある。 長さ8.8㍍のサナダムシを目の前にすると、
   やはりギョッとしたものでした。 わずか3カ月で人の腸いっぱいに育ったという。

  宿主だった男性はその間、腹痛も不快感もなく、全く無症状だったようだから、案外うまく共
   生できていたのかもしれない。 お尻から出て口から入る循環で増えていた虫たちは、衛生
   環境の改善とともに、日本ではあまり見られなくなった。 虫下しと呼ばれた昔懐かしい薬
   も、今では主に動物用に使用されているだけだ。

  ところが、このサナダムシの駆虫薬が、新型コロナウイルスにも効くかもしれない!?
   こんな意外な発見が、つい先ごろ発表になった。 大昔から人類がつきあってきた寄生虫と
   まだ世に知られて半年余りの未知の生命体とを結ぶ糸を見いだしたのは、起算速度で世界一
   の座についたばかりのスーパーコンピューター富岳だった。

  ウイルスのたんぱく質につく物質を、既にある2千以上の医薬品の中から探し出した。
   例えるなら、ばらまかれた無数に近いパズルのピースから、ウイルスの突起にぴったりと
   はまる一片を見つけたイメージだという。 年単位の作業をたった10日で成し遂げた。
   世界最速をうたう計算機の面目躍如であろう。 富岳、やるじゃないか! 
   (官邸の皆さん・国会議員の皆さん・・このスピード、少しは見習ってほしいものです)