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将棋

2020年07月22日 12時31分41秒 | 話題
  コンピューターがプロを負かす日は来るのか‥‥。 1996年版将棋年鑑に、棋士を対象にしたアンケートが
   載っているという。 "米長邦雄さん"は「永遠になし」、"加藤一二三さん"は「来ないでしょう」と予測。
   当時7冠の"羽生善治さん"は予言した。 2015年がその時である・・と。

  驚くべき読み筋だった。 コンピューターソフトが"佐藤天彦名人"を大差で破ったのは17年のことでした。
  ほぼ正確に言い当てた。 プロは要らなくなるのでは・・? そんな悲観論を払拭する快挙にファンが沸い
   たのもこの年です。 デビューから無敗の29連勝。 前人未到の新記録を打ち立てたのが、中学の制服
   が初々しい"藤井聡太棋聖"だった。

  連勝が止まったときのコメントがすごかったと同時にあまりにも落ち着いた態度に中学生なの?と思った。
   朝日新聞の取材に「まだ実力的に及びません。 むしろこのあたりで『平均への回帰』が起こるのでは
   ないかと」答えている。 保険料の算出などに登場する統計学の概念に触れ、今の成績はサンプルが少
   なく本物と評価できない、と謙遜しているのだ。 理詰めのリアリストだ。 が、それだけではなかった。

  先日、最年少タイトルを載冠した俊英は、人工知能(AI)と人知の関係を問われ「盤上の物語は不変。その
   価値を伝えたい」。 名人に香車を引いて勝つ、と豪語した情念の人、"升田幸三さん"の「棋士は見る人
   に楽しさを与えなくては存在理由を失う」の心情と響きあう・・。
  AI時代の旗手は、81マスの詩学の後継者でもあるようだ。  それにしても棋聖奪取後や昨日の会見を
   見ているとホントに18歳!?  棋士なのでor棋士だから落ち着いているのかな~。  
   本当に恐れ入るばかりです。  無駄に75歳にもなった私、"負けました" (深々と礼)