農業じゆう人

     健康を第一に無農薬で
          安心・安全・新鮮な野菜作りに励んでいます!

短い夏休み どう過ごす

2020年07月28日 12時42分47秒 | 世間
  例年に比べ、今年の夏休みは期間を短くする小中学校が多いようだ。 
  体力的にも精神的にも、ストレスが多くなっていくことが予想されるなか、親は子をどうサポートすればようか。
  教育方法学・授業実践開発を専門とする千葉大学教育学部教授の"藤川さん"の助言を、日経BPの共働き世帯向
   け情報サイト「日経DUAL」が紹介しています。 子どもたちのコロナ下 ストレス 例年以上だといわれて
   います。 ご参考になされてはいかがでしょうか。
   
  子供たちは気温が上がり蒸し暑くなる中で学校生活が始まり、体力的にきつい毎日を送っている。
  クラス替えがあった学年では新しい人間関係を築かなければならないが、感染対策から友達と距離を保つ必要
   があったり、給食は前を向いて黙って食べなければならなかったり・・といろいろある。 親は「学習面の
   遅れが取り戻せるのか?」などの不安から子供をせかすような言葉をかけてしまいがち。 しかし、子供の
   心身がきつい状態にあることを念頭に多くを求めないことが大切だという。

 夏休み期間が限られる分、自由研究などの課題をすでに連絡し、早めの
 着手を促す学校もあるという。 しかし、藤川教授は今年は子供たちに
 義務としての宿題を出すべきではないという。 自由研究や読書感想文
 の提出も任意にし、難しいと感じる子はやらなくてもよい自由を、学校
 は保護すべきだという。 もし宿題の量が多いと感じたら、親は個別に
 先生と相談し減らすことも検討してよいと思う。 夏休みはリラックス
 して疲れを癒やし体調を整えることを最優先しよう。
 運動会や遠足、修学旅行などの学校行事の中止を決めた学校も多い。
 感染症拡大防止の観点でプール授業をとりやめるなど、子供の楽しみが
 減っている。 車があるならドライブに行く、屋外でバーベキューをす
 るなど、家族単位のレジャーなら問題ないだろう。 感染リスクに配慮
 した上で、意識して子供に楽しみを演出してあげたい。 共働き家庭で
 は、日中に留守番をする子に学習のタスクを与えたり、進捗を確認した
 りしがちだが、余計な負荷をかけるのは、この夏は極力避けた方がよい。
 安全さえ確保できていれば、親のいない時間は子供の好きなように過ご
    させてあげよう。 エネルギーをチャージできないと、2学期の始まりがつらくなるのが心配だという。

  心身が十分に休まらないと、最悪の場合、自ら命を絶つ選択をしてしまう可能性も否定できない。
  2015年版「自殺対策白書」では、児童生徒の自殺は8月下旬がピークだった。 「家で親にうるさく言
   われて、疲れて死にたくなることがある」という子供のSOSの声もあるそうだ。 自殺率は大人よりも
   低いが、子供は自殺のハードルが低く、大人から見ると小さなきっかけで命を絶つことがある。
  人間関係でつらいことがないかを聞くほか、食欲がない・眠れない・友達と連絡をしたがらない、といった
   変化がないかを、親は見逃さないでほしい。 先生に相談してもいいし、いつでも見守っているというこ
   とを親は態度で示そう。
  中学受験を控える家庭では焦りや不安があるだろう。 学校説明会も例年通りではなく、情報収集の機会も
   限られる。 夜遅くまでスケジュールを組む塾もある。 状況はみんな同じ。 何ができるのか、親子で
   冷静に考えてほしい。
  受験で大事なのは「動機づけ」だ。 公式の情報以外に、知人を通じて在校生をしょうかいしてもらうなど
   して複数ルートから情報収集するとよい。 志望校が同じ友達と協力すれば効率的に動け、オンラインで
   在校生から話を聞くときにも異なる視点で質問ができる。 コロナ禍の今年は本当に行きたい2,3の学
   校に絞って深く調べた方がモチベーションが上がるだろう。
  親が焦ると、子供は不安になってやるべきことが見えなくなってしまう。 不安があっても子供に見せず、
   どんと構えよう。 是非、親子で作戦会議をしてほしい。 どの学校に行きたいか、今何が足りないのか
   どんな勉強をすればいいのかを一緒に考えること。 子が自分の状況を客観的にとらえることが重要だ。
  塾の自習室が自由に使えず、家で勉強する機会が増えるかもしれない。 親も在宅勤務なら「午前中の3時
   間は家族みんなで、リビングで集中する時間」などと決めてはどうだろうか。

  役立つのが家族の予定を見える化できるホワイトボードです。 朝食の時間に家族の予定を確認し、書く。
  「お父さんが家で仕事だから、その時間は勉強しよう」「お母さんが夕方仕事から帰ってくるから、それま
   で勉強を進めて、夕方からは遊ぼう」などと効率よく一日を過ごす意識が高まる。
  うまくいかないときは微調整しながら柔軟に取り組むのがコツだという。
    〔詳細については日経DUAL(https://dual.nikkei.com) 7月3日、10日付で〕