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強風や大雨をもたらした。 台風一過のすっきりした
晴天にならなかったが、台風は西日本などの梅雨入り
の引き金も引かなかった。 日本のはるか南海上では
上昇気流が活発化しつつあり、夏にかけて台風は発生
しやすくなっていく。 梅雨入り前でも台風と前線が
影響しあい、上空に寒気も入るなどして発達した雲がかかることがあるので油断はできない。
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部の海面水温が平年より高いエルニーニョが終息しつつあ
ることとも関係がありそうだ。例年、台風が生まれる海域
で今年は下降気流が起きやすく、発生を防げた可能性があ
る。 しかし、強い上昇気流をもたらす領域がインド洋方
面から熱帯太平洋へと移動してきている。これが1号発生
を促したとみられる。こうした領域が数十日周期でやって
くる現象を「マッデンジュリアン振動」(MJO)と呼ぶ。
5月31日午後には南シナ海に台風2号が発生した。MJ
Oの動向次第では、この先も日本の南海上で台風が発生す
るかもしれない。
気象庁は梅雨入りや梅雨明けの時期、年間の台風発生数を予想していない。 だが、危険な現象
への「備え」という観点から、米海洋大気局(NOAA)はハリケーンの発生予想を発表している。
それによると、今年6~11月のハリケーン・シーズン中に命名の対象となるような熱帯低気
圧は平年(1991~2020年の平均)の14個を上回る17~25個で、そのうち8~13個(平
年は7個)がハリケーンに発達する見通しだという。
原因として熱帯太平洋で2023年春から発生していたエルニーニョが終わり、代わってラニー
ニャが発生することをあげる。 熱帯大西洋において、渦巻きの発達を妨げるような上空の風
向きの変化が起きにくくなるという。
カリブ海を含め、海にたまった熱量が多いのも台風発達の一因となる。 アフリカ大陸西部のモ
ンスーンと呼ばれる季節風が強いことや、大西洋の赤道付近上空を拭く東寄りの風である貿易
風が弱いことも影響する。 これをそのまま熱帯太平洋に当てはめることはできない。 過去
のデータからは、ハリケーンの多い年に台風も多発するという傾向は認められない。 ただ、
海の熱量が高めに推移している点などは大西洋も共通する。 アジアのモンスターの規模や分
布などは、今後の推移を見極める必要がある。
熱帯太平洋で台風の発生数が多い年は、1号の発生が比較的早い傾向がみられる。 ただ、例外
もあり、今年のように1号が遅いからといって、このままあまり発生しないとは限らない。
仮に数は少なくても、強い台風が目立つ場合もある。 数にかかわらず、シーズン中の備えは
万全にしておく必要がる。
特にこれからの季節は、まだ十分に西に張り出していない太平洋高気圧の縁を回る南寄りの風と、
台風の東側で吹く南寄りの風が重なって、暖かく湿った空気が大量に西日本などに入りやすい。
そこに前線があれば一層空気が集まって雲が発達し、豪雨の恐れが増す。
大雨被害をもたらすことが多い線状降水帯も、東シナ海や南海上から湿った空気が流れ込む時に
発生しやすい。 台風の動向だけでなく、前線の位置や動き、その上を進んでくる低気圧など
に注意が必要だ。
日本付近は週末、一時的に上空に寒気が入るため大気が不安定となり天気が変わりやすい。 週
明けも低気圧や前線の影響で東日本を中心に曇りや雨のところがあるが、梅雨前線が全体とし
北上してくる状況ではない。 6月中旬にかけても晴れて暑い日が多いという予想もあり、各
地の梅雨入りは遅れそうな気配だ。
私のような高齢者にとってはこれからの季節、ジメジメだけでなく昨今よく生じるの朝と昼 or
日々の気温の大きな差(寒暖差)もとても大変です。 皆さんはいかがでしょうか。