先日、知り合い方のお孫さんが今春小学校へ入学という話のなかで‘今はそんなことまであるの’という話を聞いた。
先輩が話していたのは、入学準備祝いのひとつに「鉛筆」でも買ってあげようかと思っていたら今は濃さに指定
があるというのだ。 私も以前そんな話を聞いたことがあったが私共は過ぎたことなのでビックリしました。
学校によっては2BやBなどの指定があるんだそうだ。 硬さにはどういう特徴があるのだろうか。
●今のトレンドの硬さについて鉛筆メーカーさんに聞いてみた。
トンボ鉛筆のプロダクトプランニング部の“北畠さん”によると「1979年に学童文具を発売したが、当時から
2Bがよく売れていたようだ」。 ただ近年の状況については「一般事務で使われるHBが減った結果、鉛筆全
体での割合では2Bがシェアを伸ばしているのではないか」。 同社の売り上げ(数量ペース)の硬度別推移をみ
ると、1999年に43%だったHBは2019年に20%まで減っている。 この間、2Bは22%から51
%と大幅に割合を増やしている。 6Bも1%から2%に微増している。
現在トンボ鉛筆が展開するIPPOかきかたえんぴつの硬度ラインアップはB、2B、4B、6Bの4種。 20
年には消しゴムに吸着されやすい成分を含んだ鉛筆と、消しやすい消しゴムを発売した。 北畠さんは「書いた
り消したりを繰り返すうちにノートが汚くなってしまう。 軽い力できれいに文字を消したいという声があった」
と狙いを語った。
三菱鉛筆商品開発部の“中村さん”は「子ども用ではこの10年間で2Bが使われることが多くなった。 30年
前まではHBを使っていた人が多かったのでは」と話す。 「子どもは筆圧の調整がまだできない。 だから
こそ軟らかく、芯が折れづらい2Bなどが字の練習に適している」(中村さん)。 また、低学年の学習帳のマス
は大きいので、薄い細い字だと自信がなさげに見えてしまう。 マスに合わせて濃くて太い字を書いてもらい
たいという、指導する教師側の思惑もあるようです。 三菱鉛筆のユニパレットはHBから6Bまで5種の硬
度を展開。 一方、同社全体では選挙をはじめ「官公庁向けなどの需要が大きい」ため、主流はHBだという。
日本産業規格(JIS)では鉛筆の硬度は9Hから6Bの17種類を定めている。 「実は基準となるHBの硬さ
は決まっているが、それ以外の硬度の硬さは決まっていない」(三菱鉛筆の中村さん)。 HBがBより硬いなど硬
度の順番が逆転してはいけないという規定はあるが、HBがBよりどれほど硬いかは各社に委ねられているそ
うだ。 JISの17種を超えた硬度をつくることも可能だ。 三菱鉛筆は08年、ハイユニ鉛筆に新しく5
硬度を追加し、現在は10Hから10Bの22硬度で展開している。 アーティストやデザイナーに向けて表
現の幅を増やした形だ。 「同じ硬さでも各社書き比べてみると違いがわかって楽しいですよ」(中村さん)。
好みのメーカーを見つけるのも楽しいという。
ドイツの文具メーカー、ステッドラーは製図用高級鉛筆ブランドで10Hから12Bの24硬度を展開する。
ステッドラー日本の企画部、“村上さん”は「ステッドラーは日本の規格より硬め」と話す。 日本市場につて
村上さんは「学童用鉛筆だと2Bが圧倒的に売れ筋で、この数十年の傾向としてはどんどん濃いものが好まれ
るようになった」そうだ。
欧州では小学校中高学年で鉛筆から万年筆に移行するのが一般的。 「アルファベットと漢字の差など、文化
の違いがありそうだ」と村上さんは分析している。
特に濃い鉛筆を好む地域として各社が声をそろえるのが埼玉県だ。 同県は鉛筆での書写、硬筆書写の授業に
力を入れていて、4Bや6Bを指定しているところが多いという。
埼玉向けの商品として三菱鉛筆は「筆鉛筆」を販売。 同社の10B相当で、「とめ・はね・はらい」といっ
た漢字の表現がしやすくなっている。 ステッドラーも埼玉県では3B他地域より濃い鉛筆の引き合いが多い
と話している。 埼玉県の担当者は「鉛筆の濃さを県で指定したり推奨したりしているわけではない」と話す。
「埼玉県が他県に比べて指導に特別力を入れているという認識はないが、硬筆展覧会は今年で61回と長い歴
史があるからでは」と推測する。 硬筆展覧会とは県内の小中高など、児童生徒の硬筆作品を募集する展覧会。
展覧会に向けた指導が埼玉の春の風物詩となっているようです。
私も埼玉に住んで長くなりましたが、子どもたちの在学中にそのような傾向にあるとは聞いたことがありまし
たが詳しくは知りませんでした。 もう学校とは縁がなくなりましたが不勉強でした。
先輩が話していたのは、入学準備祝いのひとつに「鉛筆」でも買ってあげようかと思っていたら今は濃さに指定
があるというのだ。 私も以前そんな話を聞いたことがあったが私共は過ぎたことなのでビックリしました。
学校によっては2BやBなどの指定があるんだそうだ。 硬さにはどういう特徴があるのだろうか。
●今のトレンドの硬さについて鉛筆メーカーさんに聞いてみた。
トンボ鉛筆のプロダクトプランニング部の“北畠さん”によると「1979年に学童文具を発売したが、当時から
2Bがよく売れていたようだ」。 ただ近年の状況については「一般事務で使われるHBが減った結果、鉛筆全
体での割合では2Bがシェアを伸ばしているのではないか」。 同社の売り上げ(数量ペース)の硬度別推移をみ
ると、1999年に43%だったHBは2019年に20%まで減っている。 この間、2Bは22%から51
%と大幅に割合を増やしている。 6Bも1%から2%に微増している。
現在トンボ鉛筆が展開するIPPOかきかたえんぴつの硬度ラインアップはB、2B、4B、6Bの4種。 20
年には消しゴムに吸着されやすい成分を含んだ鉛筆と、消しやすい消しゴムを発売した。 北畠さんは「書いた
り消したりを繰り返すうちにノートが汚くなってしまう。 軽い力できれいに文字を消したいという声があった」
と狙いを語った。
三菱鉛筆商品開発部の“中村さん”は「子ども用ではこの10年間で2Bが使われることが多くなった。 30年
前まではHBを使っていた人が多かったのでは」と話す。 「子どもは筆圧の調整がまだできない。 だから
こそ軟らかく、芯が折れづらい2Bなどが字の練習に適している」(中村さん)。 また、低学年の学習帳のマス
は大きいので、薄い細い字だと自信がなさげに見えてしまう。 マスに合わせて濃くて太い字を書いてもらい
たいという、指導する教師側の思惑もあるようです。 三菱鉛筆のユニパレットはHBから6Bまで5種の硬
度を展開。 一方、同社全体では選挙をはじめ「官公庁向けなどの需要が大きい」ため、主流はHBだという。
日本産業規格(JIS)では鉛筆の硬度は9Hから6Bの17種類を定めている。 「実は基準となるHBの硬さ
は決まっているが、それ以外の硬度の硬さは決まっていない」(三菱鉛筆の中村さん)。 HBがBより硬いなど硬
度の順番が逆転してはいけないという規定はあるが、HBがBよりどれほど硬いかは各社に委ねられているそ
うだ。 JISの17種を超えた硬度をつくることも可能だ。 三菱鉛筆は08年、ハイユニ鉛筆に新しく5
硬度を追加し、現在は10Hから10Bの22硬度で展開している。 アーティストやデザイナーに向けて表
現の幅を増やした形だ。 「同じ硬さでも各社書き比べてみると違いがわかって楽しいですよ」(中村さん)。
好みのメーカーを見つけるのも楽しいという。
ドイツの文具メーカー、ステッドラーは製図用高級鉛筆ブランドで10Hから12Bの24硬度を展開する。
ステッドラー日本の企画部、“村上さん”は「ステッドラーは日本の規格より硬め」と話す。 日本市場につて
村上さんは「学童用鉛筆だと2Bが圧倒的に売れ筋で、この数十年の傾向としてはどんどん濃いものが好まれ
るようになった」そうだ。
欧州では小学校中高学年で鉛筆から万年筆に移行するのが一般的。 「アルファベットと漢字の差など、文化
の違いがありそうだ」と村上さんは分析している。
特に濃い鉛筆を好む地域として各社が声をそろえるのが埼玉県だ。 同県は鉛筆での書写、硬筆書写の授業に
力を入れていて、4Bや6Bを指定しているところが多いという。
埼玉向けの商品として三菱鉛筆は「筆鉛筆」を販売。 同社の10B相当で、「とめ・はね・はらい」といっ
た漢字の表現がしやすくなっている。 ステッドラーも埼玉県では3B他地域より濃い鉛筆の引き合いが多い
と話している。 埼玉県の担当者は「鉛筆の濃さを県で指定したり推奨したりしているわけではない」と話す。
「埼玉県が他県に比べて指導に特別力を入れているという認識はないが、硬筆展覧会は今年で61回と長い歴
史があるからでは」と推測する。 硬筆展覧会とは県内の小中高など、児童生徒の硬筆作品を募集する展覧会。
展覧会に向けた指導が埼玉の春の風物詩となっているようです。
私も埼玉に住んで長くなりましたが、子どもたちの在学中にそのような傾向にあるとは聞いたことがありまし
たが詳しくは知りませんでした。 もう学校とは縁がなくなりましたが不勉強でした。