農業じゆう人

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麦からストロー

2023年07月13日 12時34分10秒 | 話題
  全国有数の六条大麦の産地である福井県で、麦の茎を加工し作るストローの生産が
  大詰めを迎えている。 英語のストロー(STRAW)には「むぎわら」の意味があり
  生産者はプラスチック製より「元々こちらが本物」とPR。  通常は廃棄される
  麦わらを活用し、プラごみ削減にもつながるため、国連の持続可能な開発目標(S
   DGs)達成に一役買えると意気込む。

  「収穫期を迎えた麦畑が、風に揺られる様子に心を奪われた」‥‥。 福井市の食
   品会社「大麦俱楽部」代表取締役“重久さん”が大麦ストローの制作を始めるきっ
   かけとなった瞬間を振り返っている。
  保育士だった20年前、農家の義父から、昔は麦の茎を使ったストローが当たり前
   だったと聞かされ、園児らと畑の六条大麦でストローを作り遊んだ。 この美し
   い風景を少しでも感じてもらおうと、2010年の事業開業後、客に出す麦茶に
   手作りのストローを添えた。 客から販売を勧められ、さらに脱プラスチックの
   波にも押されて、19年に商品化に踏み切ったそうだ。

 ストローは直径3~6㍉、長さ20㌢程度と一
 本一本違うのが特徴。無味無臭でつやがあり、
 自然な薄茶色が味わい深い。カフェや宿泊施設
 に卸すほか、道の駅などで個人向けにも10本
 330円で販売しているそうだ。紙ストローの
 ようにふやけず、口当たりもいい」と好評で、
                  昨年は約10万本を生産したという。
  製作は全てが手作業だそうです。 5月末に地元の農家から手押しの農機で刈り取
   った麦わらを天日干しして、中心が空洞でない節の部分や、柔らかいところを避
   けてカット。 残留農薬が検出されたものはすべて除外した上で、煮沸消毒して
   包装する。

  最近はSDGsの観点から注目を集め、小中学生向けの講演会やワークショップの
   依頼もあるという。 全国の企業などと連携して「ふぞろいのストロープロジェ
   クト」も立ち上げた。 「注目を浴びたおかげで、実から茎までひっくるめて、
   麦の魅力を伝えらえる」と重久さん。 福井では「麦踏み」の作業を雪が代替す
   るため発展したといい、「全国の人に、福井といえば六条大麦と知ってほしい」
   と期待を込めているそうです。

  麦といってもいろいろ。 麦茶・ビールなどに加えて今ではお菓子類もあります。
   私などはなぜか「麦」といったら寂しいイメージばかりです。 (寒い時期にやら
    された「麦踏み」や「麦飯し」など。 次代は変わって今は麦飯も重宝されているようですな)